豪ドル/円、短期トレンドは豪ドル強気を維持。長期トレンドは弱気。
豪ドル/円はオーストラリア経済の総体的な強さを反映した動きとなっており、短期トレンドは豪ドル強気の流れを維持していますが、世界経済の成長率鈍化による外需の低下傾向や、不安定なエネルギー価格など、外的要因による影響も無視できず、オーストラリア中銀は、必要があれば追加利下げを実施するとの姿勢を崩していません。
チャートを見ると、日足は陽線を繋げて下値を切り上げており、短期トレンドは“豪ドル強気”の流れを維持しています。また、84〜86円を中心とする揉み合いから、頭一つ上抜けかけており、86〜88円台の新たなレンジ内に入る可能性が点灯中ですが、一方で200日移動平均線が86.68に位置しており、これを上抜け切れていないことから、この上昇がダマシとなる可能性にも注意が必要でしょう。短期的には21日移動平均線が84.88にあり、これを支えとして上値余地が探る動きが継続中ですが、短・中期移動平均線が収縮し始めていることから、近々に一方向へ動き出す可能性に注意が必要です。短期トレンドは84.50割れを見た場合は下値リスクが点灯、84円割れで豪ドル弱気に変化します。逆に86.50超えに日足の実体を戻した場合はもう一段上昇余地が拡がり易くなりますが、この場合でも88円超えで越週しない限り、下値リスクを残します。日足の上値抵抗は86.60-80に、下値抵抗は85.00-10にあります。
一方週足は実体の小さい陽線引けとなり続落を食い止めていますが、上値を切り下げる流れからは抜け切れていません。今週は上値トライの動きが先行していますが、86.50超えで越週した場合は、上昇余地が若干拡がり易くなり87〜88円台の上値抵抗の厚さを確認する動き期待できます。但し、この場合でも2014年11月に付けた102.47を起点とする長期的な上値抵抗が87円台後半に位置しており、88円超えの越週とならない限り、下値リスクを残します。31週移動平均線は85.31にあり若干上抜けていますが、ダマシの範囲内です。また、62週線は89.05にあり、中・長期トレンドは下値リスクがより高い状態です。週足ベースで見た強い上値抵抗は87.60-80に、下値抵抗は84.60-70にあります。
豪ドル/円【週足】
(3/30現在31週移動平均線は85.31にあり若干上抜けているがダマシの範囲内。62週線は89.05にあり、長期トレンドは豪ドル弱気の流れ)
オーダー/ポジション状況
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