NZ/円、短期はNZ強気の流れ。中期トレンドは下値リスクがより高い状態。
NZ経済は引き続き堅調。特に消費は底堅さが持続、貿易面では堅調な消費による輸入増となりましたが、輸出についても良好な状態を保っており、オーストラリア同様に持続的な成長を維持しています。他方、原油価格の下落や中国情勢などの外部要因による相場変動には引き続き注意する必要があります。
チャートを見ると、日足は2手前の陽線が74〜76円台を中心とする揉み合いからしっかりと上抜けており、新たな上昇エネルギーを得て一段の上昇に繋がっています。21日線が76.11に位置しており、これを実体ベースで上抜けていることや、下値を切り上げる流れを維持しており、短期トレンドはNZ強気の流れにありますが、一方で、120日、200日線が78.75と79.15に位置しており、これらを上抜けていないことから、中期トレンドは下値リスクを残した状態にあり、79円台が大きな壁となる可能性にも注意が必要です。短期トレンドは76円割れを見ない限り、NZ強気を維持しますが、中期トレンドが強いわけではないので、上値も79円超えの越週とならない限り、大きく拡がり難い状態です。日足の上値抵抗は78.70-80に、下値抵抗は77.00-10にあります。
一方、直近の週足は値幅の小さい足で終え、値動きの収縮が進んだ形で終えています。一方向へ動き易い状態にある中、今週は上値トライの動きが先行していますが、昨年4月の92.41を起点とする上値抵抗ポイントが78.70-80に、昨年1/2に付けた94.05を起点とする上値抵抗が、88円台前半にあることから、中期トレンドはNZ弱気の流れに変化が認められません。週足ベースで見た強い上値抵抗が78.70-80に、下値抵抗は75.70-80にあります。75円割れの越週となった場合は再び下値リスクが高くなります。31週移動平均線は78.49に62週線も82.58にあり、中期トレンドはNZ弱気の流れに変化が認められません。値動きが収縮しており、75円割れか79円超えを見た方向へ動き易くなっています。
NZ/円【週足】
3/30現在31週移動平均線は78.49に、62週線も82.58あり中期トレンドは“キウィ弱気”の流れに変わりない
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