ランド円ショートコメント(18/6/18)

先週のランドは、週初からじり安の展開を続けましたが、米国の利上げとその後のユーロを中心とするドル高の動きが新興国通貨でも起きたと一言で片づけてよいと思います。

ランド円ショートコメント(18/6/18)

ランド円ショートコメント

まず、先週の振り返りですが「8.20レベルをサポートに8.60レベルをレジスタンスと前週後半のレンジと重なる動き」を考えました。実際のレンジは、安値が8.19レベル、高値が8.46レベルと予想よりも上値が抑えられランド安の動きとなりました。

先週のランドは、週初からじり安の展開を続けましたが、米国の利上げとその後のユーロを中心とするドル高の動きが新興国通貨でも起きたと一言で片づけてよいと思います。トルコリラのレポートでも書いた通りですが、米金利の上昇は新興国通貨からの資金逃避を招き米国への資金還流となって現れます。年内だけであと2回米国の政策金利が引き上げられる状況と、なかなか改善が進まない南アフリカ経済を見てラマポーザ大統領期待が?落していることとのダブルパンチは今後も効いてくると言えます。

今週も細かな経済指標はありますが、新興国通貨にとって厄介なのがトルコの大統領選。こちらもトルコリラのレポートを見ていただきたいのですが、新興国通売りに繋がるリスクが高いイベントで、展開次第ではランドも煽りを受ける可能性があります。テクニカルにも緩やかなランド安が続いていますので、なかなかランド高を見込むことが難しくなってきています。

いつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)も見てみましょう。

ランド円、ドルランド、ドル円四時間足

ランド円、ドルランド、ドル円四時間足

現在のランド円は大きくはピンク平行線で示した下降チャンネルの中での動きを続けていて、直近では下限に近いところへと水準を下げてきています。上値は8.40水準が着実に重たくなってきていますが、下限は今週は8.10を割り込む水準へと下がってきます。今週も緩やかな下げを継続すると考え、8.05レベルをサポートに8.40レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。

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