短期トレンドはNZ強気、78円台が壁となる可能性も。中期トレンドはNZ弱気変わらず。
NZ経済も、世界経済が緩やかな拡大基調にある中で、中銀の緩和的な金融政策が功を奏しており、内需や雇用市場の堅調さに支えられて、良好さを保っています。アメリカの保護主義貿易的な政策に対して先進国は警戒を強めていますが、足元ではリスク回避的な動きが収まりつつあり、為替相場もファンダメンタルズ面の良さを見直す動きとなっています。
チャートを見ると、直近の日足(6/6)は前日の陰線を切り返して小陽線で終え、下値を急角度で切り上げる流れを変えていません。6/4の陽線が4/13に付けた79.61を起点として上値を切り下げて来た短期的なレジスタンスラインを上抜けており、短期トレンドはNZ強気の流れにありますが、今年1月に付けた81.57を起点として上値を切り下げる流れには変化が認められず、この日足の上値抵抗が78.40-50に位置していることから、これを上抜け切れずに反落する可能性にも注意が必要です。日足の上値抵抗は78.00-10、78.40-50に、下値抵抗は76.80-90、76.30-40にあります。21日移動平均線は76.30にあり、下値を支えていますが、120日、200日線は78.14と78.47に位置しており、中期トレンドはNZ弱気の流れに変わりありません。
一方直近の週足は、タクリ足の陽線引けとなり、下値トライに大きく失敗した形で終えています。今週はこの反動で上値トライの動きが強まっていますが、今年1月の81.57を起点とするレジスタンスラインの上値抵抗が78.00-10に、また昨年7月に付けた83.91を起点とするレジスタンスラインの上値抵抗も80.00-10にあることから、これらをしっかり上抜けて来ない限り、中・長期トレンドはNZ強気に変化しません。今週の週足の上値抵抗は78.00-10に、下値抵抗は76.10-20にあります。31週、62週移動平均線は77.95と78.81に位置しており、これらの下で推移しており中期トレンドはNZ弱気の流れにあります。
NZ/円【週足】:(6/6現在31週、62週移動平均線は77.95と78.81にあり、中期トレンドはNZ弱気の流れに変わりない。)
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