ニュージーランドドル週報(2018年5月第4週)

21日に発表されたNZ第1四半期の小売売上高は、市場予想の+1.0%を大きく下回る+0.1%に留まりましたが、

ニュージーランドドル週報(2018年5月第4週)

NZ/円、上値トライに失敗。下値リスクに注意。中期トレンドはNZ弱気変わらず。

21日に発表されたNZ第1四半期の小売売上高は、市場予想の+1.0%を大きく下回る+0.1%に留まりましたが、為替市場の反応は鈍くNZドルは対米ドルで小じっかりの展開となっています。しかし、対円ではドル金利が3.0%を切って緩やかに下げていることや、24日にはトランプ政権が新たな輸入関税引き上げ措置を検討中との報が伝わり、リスク回避の円買いに円が独歩高となる中、NZ/円も上値の重い展開となっています。

チャートを見ると、日足は3手連続陰線引けとなり上値を急角度で切り下げています。この間に強い下値抵抗ポイントであった76.00-10を下抜けたことや、76.49に位置する21日移動平均線も下抜けており、日足の形状が大きく悪化しています。22日に付けた77.50で戻り高値を確認した可能性が生じており、一段の下落リスクに警戒が必要です。日足の上値抵抗は76.00-10、76.50-60、76.90-00に、下値抵抗は75.50-60、74.40-50にあります。21日、120日、200日移動平均線は76.49、78.29、78.61に位置しており、短・中期トレンドはNZ弱気の流れに入っています。

一方直近の週足は小陽線で続落を食い止めて上値余地を探る可能性に繋げていますが、上昇余力の強いものではないことや、今週も上値トライに失敗して反落に転じており、再び陰線引けとなる可能性が高くなっています。75.50-60に下値抵抗がありますが、これを割り込んで越週した場合は74円方向への新たな下落リスクが生じます。今週の週足ベースで見た上値抵抗は76.60-70、77.50-60に、下値抵抗は75.50-60、74.00-10にあります。31週、62週移動平均線は78.05と78.85に位置しており、この下に入り込んでおり中期トレンドはNZ弱気の流れにあります。また、31ヶ月移動平均線が78.03に位置しており、これを上抜けられずに陰線引けとなる可能性が生じていますが、76円割れで越月した場合は、月足の形状が悪化して新たな下落リスクに注意が必要となります。

NZ/円、上値トライに失敗。下値リスクに注意。中期トレンドはNZ弱気変わらず。

NZ/円【週足】:(5/24現在31週、62週移動平均線は78.05と78.85にあり、中期トレンドはNZ弱気の流れに変わりない。)

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