やや期待はずれの雇用統計へのドル売りは短命(5/4夜)

注目の雇用統計の結果は非農業部門雇用者数が事前予想を下回る16.8万人増、また、平均時給の伸びも前年比+2.6%と事前予想+2.7%を下回りました。

やや期待はずれの雇用統計へのドル売りは短命(5/4夜)

やや期待はずれの雇用統計へのドル売りは短命

注目の雇用統計の結果は非農業部門雇用者数が事前予想を下回る16.8万人増、また、平均時給の伸びも前年比+2.6%と事前予想+2.7%を下回りました。一方で失業率は3.9%と2000年12月以来17年4ヶ月ぶりの低水準となりました。

為替市場は初動はドル売りの反応。ドル円は108.65、ユーロドルは1.1994まで上昇しましたが、ドル売りは30分以内に収まり、逆にドル買いが強まる荒れた展開となりました。
ドル円は一旦109.23まで上昇ユーロドルも1.1911の年初来安値をつけた後東京時間23:30現在はそれぞれ109.18、1.1938レベルでの取引です。

ドルの急反発は、非農業部門雇用者数は事前予想にとどかなかったとはいえ、前月数値が10.2万から13.5万に上方修正されており、全体としてはニュートラルであること、完全雇用に近い状態では既にこのレベルの数値は誤差の範囲と捉えられた事に加え、失業率の低下等もあり、米政策に修正を加える要素が少ないと市場が判断し直したためと思われます。

ユーロドルは1.1936の節目を一旦下抜け、目先のサポートを失った状況、景気指標も4月に入っても改善の兆しが見えず、ユーロにとっては土砂降りの状況です。1.2018レベルの200日移動平均線は既にやや遠く感じられ、今晩は1.19レベルの攻防となりそうです。
一方で株式市場は欧米ともに堅調に推移。

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