ユーロ底値からは反発対ドル1.20挟みで推移(5/2夕)

連休谷間の東京市場でユーロドルは1.20挟みで推移、一時1.1988までユーロが売られる局面もありましたが、昨晩海外時間につけた直近の安値1.1982には届かず、

ユーロ底値からは反発対ドル1.20挟みで推移(5/2夕)

ユーロ底値からは反発対ドル1.20挟みで推移

連休谷間の東京市場でユーロドルは1.20挟みで推移、一時1.1988までユーロが売られる局面もありましたが、昨晩海外時間につけた直近の安値1.1982には届かず、一旦は底打ちした形で推移、東京時間19:00現在は1.2000レベルでの取引です。

夕刻18:00にはユーロ圏の第一四半期のGDPが発表され前期比+0.4%と前回+0.7%(年率+2.5%、前回+2.8%)に比べ大幅に低下、ユーロ圏の成長率鈍化が鮮明化しましたが、市場予想通りであったこともありユーロドルの反応は限定的なものでした。

相対的に好調な米経済と今年に入り急速に指標の悪化が見られる欧州圏の経済見通しの開きがユーロドルを押し下げています。本日のGDPの数値はそれを裏付けるものでしたが、為替市場としては4月に入り、3月までの地域の景況感や輸出、製造業指数等が出揃うにつれ、それを織り込んできており、4月中旬以降のユーロの下げと、1.20前後の現在の水準はすでにそれを反映しているものと言えます。
今後は、1Qの数値が寒波の影響等による一時的な落ち込みであったのか、それともより根本的な要因によるものなのかを4月以降の経済統計で一つ一つ検証していくこととなります。

テクニカル的にはユーロドルは昨晩の下げで当面の下支えを期待した200日移動平均(本日1.2016レベル)や心理的な防壁と目された1.20も一旦下抜けたことから、当面の下値めどは、昨年11月安値1.1554から2月高値1.2555への上昇の61.8%戻しの1.1936まで低下。
一方短期の上値は昨日クリアした上記200日移動平均とこの下げ局面で頭を抑えてきた5日移動平均線が本日1.2060レベルです。

明日未明のFOMC結果公表を前に、市場は今回米国の利上げの見送りと6月利上げの実施をそれぞれ94%の高率で織り込んでおり、また、週末に雇用統計を控えて、今晩の発表で為替市場に大きな波乱が生じるとは予想しにくい状況ですが、インフレ見通し等発表される声明文の内容には一応注意が必要です。

序盤の欧州株価指数先物は、ユーロ安値更新にほぼ全面高。
FOMCの政策金利は明日未明3:00に発表予定です。

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