FOMC後一時ドル反落するも、後ほぼ全戻し(5/3朝) 

未明に公表されたFOMCの結果、市場予想通りFOMCは政策金利を据え置きました。ステートメントでは最も注目されたインフレについて、

FOMC後一時ドル反落するも、後ほぼ全戻し(5/3朝) 

FOMC後一時ドル反落するも、後ほぼ全戻し

未明に公表されたFOMCの結果、市場予想通りFOMCは政策金利を据え置きました。ステートメントでは最も注目されたインフレについて、目標とする2%に近づいたと記されており、この部分は従来の表現から上方修正されインフレ目標達成へのFRBの自信が示された形となりました。しかし、一方で前回加えられた「景気見通しはこの数ヶ月で強まった」との表現が抜け落ちており、これが景気見通しの上方ベクトルが弱まったと委員会が判断したためなのか、あるいは、前回強まった景気見通しが維持されているため今回は敢えて入れる必要が無いと判断したものなのか、やや解釈に悩むところです。

ドルはFOMC結果公表前にはADP雇用統計等の上ブレを受けて強含んでいましたが、ステートメントの内容に一旦は売られ、公表直後ドル円は109.60、ユーロドルは1.2014まで下落しました。しかしその後ドルは買い戻され、アジア時間に入りドル円は109.80台、ユーロは一段安の1.19台半ばで取引されています。

FOMCでは、インフレ見通しの上方修正はあったものの、金利の引き上げを加速させるような内容とはなっておらず、概ね予想の範疇ととらえられた模様です。本日からは東京がゴールデンウィーク後半に突入することから、ドル円の動きは週末の雇用統計までは限定的なものとなりそうです。昨晩FOMC前には一時110円台に乗せたドル円でしたが、110円台は予想通り重く、FOMC後の戻りは110円に届かず、現在の109円台後半はある意味居心地のよい水準に戻った形と言えます。
一方ユーロは、今朝方対ドルで直近の安値1.1554からの上昇の61.8%戻しの1.1936に近い1.1938まで安値を広げており、今後の動きに注意が必要です。

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