豪州政策金利予想
本日13時30分に豪州中銀のキャッシュレート(政策金利)が発表されます。
豪州準備銀行(中銀)政策金利予想(5月1日10時00分現在)
現行1.5%→1.5%で据え置き予想 エコノミストのレンジなし(全員1.50%)
今回もエコノミスト全員1.5%(レンジなし)の据え置き予想になっています。予想通りの結果になると、2016年7月(1.75%→1.50%)に利下げ実施以降、22ヶ月連続の現状維持となります。下図を見てもかなり長期間の据え置きになっています。
主な据え置き理由は、@CPIインフレが依然中銀目標レンジ2〜3%以下が続き、A弱い賃金の伸びと高水準の家計債務、などを挙げています。
エコノミストの先々見通しでは2018年4Qが平均1.63%(レンジ1.5〜2.0%)、2019年1Qが平均1.75%(1.50〜2.25%)、2Qが平均1.90%(レンジ1.5〜2.5%)となっており、年内までが据え置き予想、来年1Qから利上げが早まる予想になっています。前回と比べて若干利上げ方向に予想を切り替えています。
ご参考まで、下記は前回(4月)議事要旨で、雇用とインフレの記述に関して抜粋した部分です。
「(前略)…雇用は過去1年強かった。全ての州で雇用が拡大した。この強い雇用の伸びが労働参加率を大いに高めた。とりわけ婦人層と高齢者層が上昇した。先行きを示す指標見ると、雇用は堅調が予想される。但し、労働市場の改善にも関わらず賃金は依然低い。この状況は暫く続くだろう。必要な技能を持った労働者を雇うのが難しくなっている。
インフレは依然低い。これはCPIと現下のインフレ両方で、2%以下になっている。インフレは暫くこのままの水準が続くだろう。これは労働市場コストの低さと小売の価格競争力が強いためである。しかしながら、ゆったりとしたインフレは経済拡大と共に起きると予想している。中銀の2018年CPIインフレは2%を越えると見込んでいる。
交易条件での豪州ドルは過去2年間レンジ内で推移している。通貨高になれば経済活動やインフレ見通しをよりゆっくりとさせる。…(後略)」
尚、次回金融政策発表は2018年6月5日(火曜日)に予定されています。
政策金利推移(2018年4月末まで)
オーダー/ポジション状況
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