オーストラリアの1月貿易収支結果
(今回発表)3月8日公表分(出所:豪州統計局)
1月の豪州貿易収支が発表されましたが、エコノミスト予想平均を大きく上回る+10.55億豪ドルになりました。予想レンジ上限をも大きく越えました。また、12月も上昇修正されています。12月は同▼13.58億豪ドル⇒▼11.46億ドルになりましたので、これを勘案すると実質合計+12.67億ドルの黒字になりました。
内容としては、12月と比べて1月は、
輸出が 12月325.30豪ドル、 1月339.24億豪ドル、
輸入が 12月336.76豪ドル、 1月328.69億豪ドル、
差引 ▼11.46豪ドル +10.55億豪ドル
外需は拡大、内需は縮小となり、豪州経済にとって手放しで喜べない数値となっています。
個別内容として、1月に大きく変化した項目は、12月と比較して輸出が消費財関連商品+13.94億豪ドル、農産品が▼3.12億豪ドルとなっています。
一方、輸入(プラスは輸入増)は消費関連商品が▼8.07億豪ドル、消費財が▼5.86億豪ドルとなり、消費関連が落ち込んでいます。
下図を見ると移動平均線はゼロ付近に戻りました。2018年最初の数値としては非常に良く、GDPベースでは上昇要因になります。
但し、内需の落ち込みは気にかかるところで、今週火曜日に発表された1月小売売上高が低調だったことを裏付けています。
1月貿易収支(緑は収支ゼロ)
豪ドル/米ドルは発表前0.7820〜25米ドルで推移していましたが、発表後は瞬間的に0.7840米ドル手前まで跳ねましたが、直ぐに0.7820米ドル付近まで反落し、その後は0.7830〜35米ドルで若干小高くなっています。
昨日のGDP発表後の抵抗線だった0.7820米ドルを上抜き、全般的にドル弱含み推移の流れの中で豪ドルは確りとした動きになっています。
上値抵抗線は0.7860〜70、0.7910米ドルにあり、まだ上値をトライできる位置にいます。一方で、0.7810、0.7770〜80米ドルにサポートあり、後者切ると、また豪ドル下値トライの動きに入ります。
(3月8日14:00、1豪ドル=0.7830米ドル)
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