ニュージーランドドル週報(2018年2月第二週)

ニュージーランド経済は9年振りの低い失業率や好調な雇用市場に支えられ拡大基調にありますが、

ニュージーランドドル週報(2018年2月第二週)

NZ/円、短期はNZ弱気に変化

ニュージーランド経済は9年振りの低い失業率や好調な雇用市場に支えられ拡大基調にありますが、ドル金利の急上昇を受けた世界の株式市場の混乱によるリスク回避的な動きがNZドル相場に影響を及ぼしており、NZドルは対ドル、対円で2/2以降下落基調を強めています。NZ中銀はまた、8日、政策金利を1.75%に据え置きました。市場の予想通りの結果でしたが、議事録では成長率の若干の下方修正やインフレ率の低さが示されており、NZ売り要因として働いています。

チャートを見ると、日足は、昨年11月に付けた76.10を起点として下値を切り上げる流れを維持していますが、2/7の日足がこのサポートラインを実体ベースで下抜けて終えており、短期トレンドに変化が生じています。この日足の上値抵抗は79.70-80にあります。また、1/23に付けた81.53を起点として上値を切り下げており、この上値抵抗が80.60-70にあることから、短期トレンドは81円台を回復しない限り、NZ弱気の流れあります。7日の日足が大陰線で終えており、下値リスクが高い形となっていることから、一段の下落リスクに注意が必要でしょう。日足の下値抵抗は77.70-80、77.00-10にあります。21日、120日、200日移動平均線は80.36と79.35、79.77に位置しており、全てを下抜けて短・中期トレンドはNZ弱気の流れに変化しています。

一方週足を見ると、直近の週足は実体が小さい陽線引けとなり、続落を食い止めていますが、上ヒゲがやや長く、上値トライに失敗した形であることや、上値を切り下げる流れからも上抜けられずに越週しています。今週は、収束中の31週、62週移動平均線を下抜け始めており、新たな下落リスクが生じています。31週移動平均線は79.78に、62週線は79.86に位置しています。これを切り返して80円台を回復して引ければ若干下値リスクが軽減されますが、この場合でも81円台超えで越週するまでは下値リスクを残します。今週の週足ベースで見た強い上値抵抗は80.20-30に、下値抵抗は76.80-90、76.00-10にあります。一方、31ヶ月移動平均線が78.35に位置しており、下値抵抗として働く可能性を残していますが、週足の形状が悪化しているので一段の下落に警戒が必要です。

NZ/円、短期はNZ弱気に変化

NZ/円【週足】:(2/7現在31週移動平均線は79.78に、62週線は79.86に位置しており、収縮中の両者を下抜け始めており、新たな下落リスクが点灯中。)

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