豪ドル/円、短期トレンドは豪ドル弱気の流れ。
豪州中銀は6日、政策金利を市場予想通り1.5%に据え置きました。また、中銀の政策決定会合要旨も新味ない内容となっています。一方、同日に発表された12月の小売売上高は、市場予想の▼0.2%に対して▼0.5%と弱い結果となり、これを受けて豪ドルはやや売り動意が見られました。しかし、それ以上に2/2の米雇用統計発表後のドル金利上昇とこれを嫌気したNY株式市場の急落を受けて、為替市場はリスク回避的な動きが強まっており、豪ドル/円も下落基調を強めています。
チャートを見ると1/23に付けた89.07を直近高値として上値を切り下げていますが、この間に87円台前半にあった下値抵抗を下抜けて、短期トレンドは豪ドル弱気の流れに変化しています。一方で、85.00から84.60ゾーンには強い下値抵抗が控えており、これには何度か跳ね返される可能性も高いと見られます。日足の上値抵抗は86.50-60、87.00-10に、下値抵抗は85.00-10、84.60-70にあります。21日移動平均線は87.79に、120日、200日線も87.31と86.53に位置しており、全てを下抜けて短・中期トレンドは豪ドル弱気の流れに入っています。短期トレンドは、87円に日足の実体を戻さない限り、“豪ドル弱気”の流れに入っています。
一方直近の週足は、小幅続落となりました。単体では下げ余力の強いものではありませんが、昨年11月に付けた84.35を起点とする短期サポートラインを下抜けて終えており、新たな下落リスクが点灯中です。今週は週初から下値トライの動きが強まっていますが、87円台を回復すれば短期トレンドが変化して下値リスクが軽減されます。但し、この場合でも89円超えで越週しない限り、下値リスクを残します。また、84円台を守り切れずに越週した場合は、80〜82円方向への新たな下落リスクが点灯します。31週、62週移動平均線は87.30と86.11にあり、両者を下抜け始めており、中期トレンドも豪ドル弱気の流れに入り始めています。一方、月足も上値を切り下げる流れにありますが、31ヶ月移動平均線が84.24に位置しており、これを守り切って反転に繋げる可能性を残しています。
豪ドル/円【週足】:(2/7現在31週移動平均線は87.30に、62週線は86.11にあり両社を下抜け始めており、一段の下落リスクが点灯中。)
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