NZ/円、短期は強気を維持。79.00割れでトレンドに変化。
1月30日に発表されたニュージーランドの12月の貿易収支は、+6.4億NZドルとなり、市場予想の▼1.25億NZドルを大きく上回る黒字となりました。輸出の大幅の伸びが主因となっており、世界経済の持続的な拡大の影響を受けた格好ですが、一方、輸入については予想比マイナスとなり、内需がやや弱かったことを示しています。この結果は為替市場には大きな影響はなく、むしろこのところのドル安の影響を受けて、対ドルでは堅調に推移しています。
チャートを見ると、日足は昨年11月に付けた76.10を起点として下値を切り上げる流れを守っており、この日足の下値抵抗は79.30-40にあります。一方で上値も、81.40-50にやや強い上値抵抗が控えており、これを上抜けて終えない限り、上値余地も拡がり難い状態にあります。日足の上値抵抗は80.80-90と前述の81.40-50に、下値抵抗は79.30-40にあります。21日移動平均線は80.51にあり、これを上抜け切れていませんが、120日、200日線は79.35と79.69にあり、中期トレンドをサポートしています。但し、79円割れで終えた場合は、短期トレンドが変化して下落余地がさらに拡がり易くなります。
一方直近の週足は、上ヒゲがやや長く実体の小さい陰線引けとなり、上値トライに失敗した形で終えていますが、79.91と79.89に位置する31週、62週移動平均線をかろうじて守って越週しており、これを支えとして反発に転ずる可能性を残しています。両者が収束しており、一方向へ動き出す可能性に注意する必要がありますが、今週は下値を攻めきれずに80円台に乗せており、何とか下値抵抗を守り切った形となっています。但し、79.50割れで越週した場合は下値リスクが点灯、79円割れで越週した場合は下方向への“放れ”に注意が必要となります。一方、1月足は実体の小さい小陽線で終え、上昇余力の強いものではありません。また、81.35に位置する62ヶ月線にもぶつかった形となっています。一方下値も、78.43に31ヶ月移動平均線が控えており、下落に転じてもこれが下値抵抗として働く可能性を示唆しています。今週の週足の上値抵抗は81.50-60に、下値抵抗は79.90-00にあります。
NZ/円【週足】:(1/31現在31週移動平均線は79.91に、62週線は79.89に位置しており、収縮中の両者を若干上抜けているが“ダマシ”となる可能性にも注意。)
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