ユーロドル堅調 上値を広げる
24日の東京市場でユーロドルは午後の早い時間に一時2014年12月以来となる1.2335の高値をつけました。その後は1.23近辺まで戻す局面もありましたが、夕刻欧州勢参入とともに再度ユーロ買いが強まり高値を更新、東京時間18:00現在は1.2345近辺での取引となっています。
昨晩、ユーロ圏の消費者信頼感指数などの欧州の指標が事前予想を大幅に上回ったことでこう着状態を脱したユーロでしたが、本日夕刻スイスのダボスで開催中の世界経済会議で、ムニューシン米財務長官が「ドル安は貿易や機会にとって良いことだ」と発言したとの報道が伝わり、昨晩以来米国の保護主義的姿勢を警戒してドルが軟調になりつつあった流れが加速、ユーロドルも一段高となったものです。
一方、ドラギ総裁は欧州議会の議員に対しECBの資産買い入れがユーロ相場に与える影響について「統計的には重要な為替変動につながっていない」と発言しました。
先ほど発表されたユーロ圏の製造業PMIは製造業がさえず、サービス業は好結果とまちまちな内容で市場は反応薄。
ポジション調整も終了し、ECB理事会を待たずにユーロドルは上昇トレンドを再開、1.26を目指す動きとなっています。ただ、明日のECB理事会に関してはフォワードガイダンスの変更等大きな動きはないと見られており、今晩の上昇があまりに大きければ理事会後失望売りに転じる可能性も否定できません。
今晩この後ユーロ圏に大きなイベントは予定されておらず、米国では住宅価格指数、製造業PMI、中古住宅販売、原油在庫等の指標の発表があります。序盤の欧州株価指数先物はユーロ高を受けて軟調推移。
オーダー/ポジション状況
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