ドル円一時108円台ニュージーランドドルは急落
24日の海外市場でドルはほぼすべての主要通貨に対し下落。
昨夕スイスのダボスで開催されている経済フォーラムの席でムニューシン米財務長官が「ドル安は貿易にとってよいことだ」と発言したことが尾を引き、ドル円は一時109円を割り込み108.97の安値をつけています。
ムニューシン財務長官の発言に対しては、ロス商務長官が「米国は強いドル政策を放棄したわけではない。投資家は過剰反応している」「彼は現在のわれわれにとって世界でもっとも大きな不安ではないと言っただけだ」などと記者会見で述べ、火消しに動きましたが、あまり効果は無く、東京時間7:00現在ドル円は109.22、ユーロドルは1.2407と引き続きドル安値圏での取引が続いています。
ドル円の108円台は昨年9月以来、アメリカの保護主義的傾向に対する懸念が再び台頭してきており、そうした状況下ダボス会議では26日にトランプ大統領が演説を行う予定となっていて、市場では警戒感が広がっています。
本日はECBの政策委員会が開かれ、その後ドラギ総裁が記者会見を行うこととなっています。今年ECBが金融緩和を縮小すると見られる中で昨晩もユーロドルは一時1.2415まで上昇するなどユーロ高が進んでおり、内容が注目されます。
尚、今朝方発表されたニュージーランドの第4四半期の消費者物価指数は事前予想年率+1.9%に対し+1.6%とふるわず。ニュージーランドドルは対ドルで直前の0.7438レベルから0.7330まで100pips以上下落、昨晩の上昇分を一気に失い対円でも1円近く急落して80.10円近辺での取引となっています。
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