豪ドル/円、短・中期ともに強気を維持。85円割れの越週で下値リスクが点灯
オーストラリアの11月の小売売上高は、市場予想の+0.4%を大幅に上回る+1.2%となりました。豪ドル/円相場はこれを好感して87円台前半から反転、上昇に転じています。一方で、1/9日銀が超長期債対象の買いオペの予定額を減らしたことから、円金利が上昇、円は主要通貨に対して買い戻しの動きが強まっており、豪ドル/円についても上値余地が限られる可能性が生じています。
チャートを見ると、日足は3手連続陰線引けとなり、この間に1/9の陰線が12/7に付けた84.67を直近安値として下値を切り上げて来たトレンドラインを下抜けて終えています。短期トレンドは87円割れで終えない限り変化しませんが、日足の形状が悪化し始めており、1/8に付けた89.08で目先天井を確認した可能性にも注意が必要です。日足の上値抵抗は88.00-10、88.80-90に、下値抵抗は87.40-50、87.00-10にあります。全て下抜けた場合は85円方向への一段の下落リスクが生じます。短期トレンドは豪ドルやや強気の流れを維持していますが、89.10-20超えで終えない限り、下値リスクを残した状態です。21日、120日、200日移動平均線は87.38、87.22、86.05に位置しており、現状は全てを上抜けた位置を守っていますが、87円割れで終えた場合は短期トレンドが変化して一段の豪ドル下落に繋がり易くなります。
一方週足は、4週連続陽線引けとなり、下値を切り上げる流れを変えていませんが、89.10-20の抵抗にもぶつかっており、今週は週初から下値トライの動きが先行しています。週足の上値抵抗は89.10-20、90.40-50に、下値抵抗は87.00-10、85.90-00にあります。31週、62週移動平均線は87.04と85.80に位置しており、中期トレンドをサポートしていますが、87円割れで越週した場合は短期トレンドが変化します。
一方12月足は陽線で終えており、下値を切り上げる流れを変えていませんが、62ヶ月移動平均線が89.30に位置しており、年初からの上値トライでもこれを上抜け切れずに反落しています。月足は90円超えで越月しない限り、下値リスクを残した状態です。また、84円割れで越月した場合は長期トレンドが変化して80円方向への一段の下落に繋がり易くなります。
豪ドル/円【週足】:(1/10現在31週移動平均線は87.04に、62週線は85.80にあり中期トレンドは豪ドル強気の流れを維持しているが、85円割れの越週した場合は下値リスクが点灯する)
オーダー/ポジション状況
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