NZ/円、短期は強気を維持。79円割れで短期トレンドに変化。
ニュージーランド経済も景況感に変化が認められませんが、日銀による出口戦略への思惑が浮上しており、クロス/円でのポジション調整の動きが強まる中で、NZ/円も上値の重い展開となっています。ニュージーランド経済に悪材料がないことや、足元の地政学的リスクは軽減されており、80.00-10の下値抵抗を力って上値トライの流れに戻す可能性を残しています。
チャートを見ると、日足は11/20に付けた76.10を直近安値として下値を切り上げる流れを維持しており、この日足の下値抵抗は79.50-60にあり、短期トレンドはNZ強気の流れを変えていません。一方で、上値も81.20-30にやや強い抵抗が、82.00-20に強い抵抗が控えており、全て上抜けて終えない限り、上値余地も拡がり難い形となっています。また、79円台を維持できずに終えた場合は、トレンドが変化して一段の下落に繋がり易くなります。21日、120日、200日移動平均線は79.68、79.48、79.40に位置しており、現状はこれを守って一段の上昇の可能性 に繋げていますが、79円割れを見た場合は、トレンドが変化して一段の下落リスクが点灯します。
一方週足は、7週連続陽線引けとなり下値を切り上げる流れを維持しています。今週は上値を追い切れずに反落に転じていますが、31週、62週移動平均線が80.00と79.77に位置しており、強い下値抵抗として働く可能性を示しています。但し、79円割れで越週した場合は、中期トレンドが変化して一段のNZ下落に繋がり易くなります。週足の上値抵抗は81.20-30、82.10-20に、下値抵抗は79.90-00にあります。一方月足は12月が高値圏で引ける陽線引けとなり、続落を食い止めて越月しましたが、上値を切り下げる流れからは上抜け切れていません。31ヶ月移動平均線は78.43にあり、中期トレンドをサポートしていますが、62ヶ月線は81.35にあり、これには一旦ぶつかった状態です。月足は上値を切り下げる一方で、下値も切り上げており、長期トレンドはニュートラルな状態にあります。
NZ/円【週足】:(1/10現在31週移動平均線は80.00に、62週線は79.77に位置しており、収縮中の両者を若干上抜けているが“ダマシ”となる可能性にも注意。)
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