NZの2017年第3四半期GDP結果
21日早朝に公表されたNZの第3四半期GDPは予想を上回る結果となりました。
前期比ベースではエコノミストの予想通り、前年同期比ベースでは予想上回る数値になりました。但し2Qは前期比ベースが+1.0%(←+0.8%)、前年比ベースが+2.8%(←+2.5%)と大幅な上方修正となり、年率ベースの修正を単純に勘案すると3Qは当初数値から+3.0%になっています。
NZのGDP推移(前期比ベース)
NZの前期比ベースのGDPはゼロと+0.5%に緑の線を入れていますが、2015年後半以降はほとんど+0.5%を越えて大きな下ブレがなくなり、移動平均線が堅調に横這っています。
@ GDPの内容を見ると(前期比ベースの伸びで比較)
建設関連が+3.6%となり、前2連続四半期のマイナスから立ち上がりました
個人消費では耐久財への支出が+2.3%の伸び、家計全体では+0.8%
一方でマイナスは価格下落の農産物や暖冬による電気ガスなどの消費が減少
A NZのGDPの大きさは上図です。(出所:NZ統計局)GDPの約60%弱を家計支出が占めています。規模は2800億NZドル(22兆1760億円)です。
B 実質可処分所得…人口増に対する購買力の伸びを示したもの
安定的な伸びとなっておらず、まだGDPの攪乱要因になっています。
相場は発表前に1NZドル=0.6970〜75米ドル付近で推移していましたが、予想を上回る数値に発表後は0.7020米ドル付近まで買われ、現在は0.70米ドル絡みで推移しています。内容的には好結果になっていますが、まだ0.7010米ドル中心として、0.6950〜0.7060米ドルのレンジを抜けていくエネルギーがないようです。
但し、NZドル自体は弱い状態にいましたが、GDPの好結果で底抜けは阻止されています。尚、サポート割れで0.6910米ドル、抵抗線越えで0.7110米ドルが次のポイントになります。(12月21日10時55分、1NZドル=0.6999米ドル)
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