ユーロ 不安定な動き続く独大連立への動きに注目
このところユーロドルは不安定な値動きが続いています。
昨晩は米欧ともに材料の多い中、ドイツの11月CPIが事前予想を上回る一方で、米GDPやコアCPIも改善、双方材料の引っ張りあいとなりましたが、基本はドル買いが勝り、海外時間序盤にはユーロドルは1.1883から1.1818に短時間で駆け下る展開となりました。しかし、その後深夜のイエレン議長の議会証言時には1.1860台を回復する荒い値動きとなりました。
本日東京時間は1.1851で始まった後1.1876までユーロじり高となりましたが続かず、欧州勢参入後は1.18台前半に再び下げています。
18:00に発表された11月のドイツの失業者数は1万8千人の減少と事前予想1万人の減少から良化しましたがむしろユーロは下げ幅を広げるちぐはぐな動き。月末要因のフローや今晩のドイツ大連立協議へ向けての会合への思惑からのポジション調整がユーロをやや落ち着かなくしている印象です。
チャート的には現在の水準は11月7日以来の上昇トレンドの下限(本日1.1824レベル)に近いものの、今日から一目均衡表の雲の上限下限が大きく低下、特に下限は1.1786まで大きく広がっており微妙です。
一方本日1.1867レベルの雲の上限は明日には1.1834まで低下してくるため、トレンドラインを切らなければ明日には雲の上に出ることになるはずです。
19:00に発表されたユーロ圏11月CPIは気持ち弱めの1.5%、9月失業率はやや改善して8.8%とまちまちですがユーロは売りで反応して一時1.1809まで下値を広げています。
いずれにせよ、今晩の焦点は明日未明4:00からのシュタインマイヤー大統領の仲介によるメルケル首相と社会民主党シュルツ党首と再度の大連立に向けての会合です。会合の成果次第ではユーロは大相場となる可能性もあり今晩は要警戒。
一方米国サイドも22:30に新規失業保険申請件数、個人所得・消費支出23:45シカゴ購買部協会景気指数と相応に材料があり、せわしい月末となりそうです。
ユーロ安を受けて序盤の欧州株価指数先物は概ね上昇して始まっています。
オーダー/ポジション状況
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