ユーロ高止まり東京時間は横ばい推移(11/27夕)

前週末に連立交渉が暗礁に乗り上げていたドイツのメルケル首相の与党に旧連立先の社会民主党との大連立の目が出てきたことから上昇基調に転じたユーロは、

ユーロ高止まり東京時間は横ばい推移(11/27夕)

ユーロ高止まり東京時間は横ばい推移

前週末に連立交渉が暗礁に乗り上げていたドイツのメルケル首相の与党に旧連立先の社会民主党との大連立の目が出てきたことから上昇基調に転じたユーロは、週末の海外時間に上げ幅を広げ、重要なレンジと目されていた1.1880-1.1900を抜け、一時1.1944の高値をつけ1.1933で越週。
この流れを受けて週明けの東京市場でも1.19台前半の高値圏で取引されましたが、東京時間に新たな動きは出ていません。しかし夕刻欧州勢参入とともにユーロは上昇を再開、東京時間17:30現在前週のユーロ高値を更新、一時1.1956をつけユーロが上昇トレンドを割り込んで下落する前の9/22の水準を回復しています。

先週末からのテーマの中心となったドイツの政局も30日に予定されているメルケル首相と社会民主党のシュルツ党首の大統領を交えた会談までは基本は様子見ですが、それまでの間にも世論や各野党の動きや発言に神経質にならざるを得ない状況です。
そもそもドイツの総選挙では極右が台頭し、連立を組んでいた与党キリスト教民主・社会同盟と社会民主党が後退、社会民主党は連立により自らのカラーを主張できなかったことが敗因として選挙後連立を拒んだわけですが、再選挙となった場合、更に議席を失う可能性もあり、社会民主党内部でも議席確保が危ぶまれる議員を中心に再連立を支持する動きが出ている模様です。もちろん、未だ予断を許さない状況ではありますが、最連立が成立した場合ユーロが一段の上昇に向かうのは間違いなさそうです。

ただ、今晩のところは市場参加者が連立の成否をどの程度織り込むか、実質感謝祭の休暇明けの米国市場が取引レンジの変化にどう反応するかがユーロドルの短期的な方向を決めることになりそうです。
ユーロドルの下値は一目均衡表の雲の上限1.1877がサポートに、上値は1.1950をしっかりと足場に固めて9/8高値からの下落の76.4%戻し1.1965を抜けられれば、1.2000が見えてきます。

今晩は材料が少なく欧州圏はこの後重要イベントの予定無し、米国も24:00に新築住宅販売がある程度です。
序盤の欧州株価指数先物はアジア市場の株価軟調を受けて軟調に始まりましたが、切り返し、ほぼ全面高の様相です。

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