NY原油2年半ぶりの高値
NY原油が58ドル台に乗せ2年半ぶりの高値をつけています。北米のパイプライントラブルが直接的なきっかけとはいえ、OPECの減産合意が継続していることや原油市場での需給が以前に比べ余剰感が無くなっていることなど多くの要因が絡んでいますが、年初来安値(期近つなぎ)の42.05ドルから既に58.58ドルと16.53ドル、割合にして39%以上もの上昇相場となっています。
ただ、テクニカルな観点からはだいぶいい水準に近づいていますので、今回は期近つなぎの週足チャートをご覧ください。
WTI週足 期近つなぎ
期近つなぎでは2008年に147.27ドルという高値もありますが、その後33.20ドルまで下げていて値幅観測には適当ではないため、ここではその後の2011年高値114.80を使います。そして、安値は昨年つけた26.05ドルです。
すると、チャートを見ても分かりますが、38.2%戻しが59.99ドルとほぼ60ドルの水準に位置しています。60ドルの大台はいったんNY原油でいったん調整が入る安い水準と考えることが出来るでしょう。
ここまで原油価格が上がってきたのですから、日銀としては低インフレの原因はもはやエネルギー価格を理由には出来ない状況となってきました。FXを取引する場合、原油価格はもちろん関心が高いのですが、これに対する日銀の今後の言い訳も興味深いところです。
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