ランド円ショートコメント
まず、先週の振り返りですが、ランド円は「上値が重たい展開を考え、8.05レベルをレジスタンスに、チャンネル下限に近い7.70レベルをサポートとする週」としました。実際のレンジは、安値が7.75レベル、高値が8.07レベルとほぼ予想通りではあったのですが、週後半にかけて思ったよりも強い動きを見せた週となりました。
先週のランド円はこれといった材料が無い中での週後半の回復となり、やや首をかしげる動きだったのですが、ドル売りの動きがドルランドでも出たと見るか、今週24日のムーディーズとS&Pによる南アフリカの格付け発表を前に売りで回っていた向きが利益確定の買い戻しに入ったか、どちらの要因もあるとは思うものの、ジャンクへの格付け引き下げ懸念がある中での大健闘です。
今週も細かな指標はあるものの市場参加者の注目は24日の格付け発表一点に集中していますので、それまでは基本的に動きにくいと言えますし、もしそこで格付け引き下げがされるならば金曜の海外市場はランドが急落するリスクがありますし、格付け維持であるならば大きく買い戻される可能性もあるでしょう。こればかりは蓋を開けてみない限りわかりませんので、そこまでの見通しとして、今週はチャートだけ見てみます。
4時間足チャート(上かランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。
ランド円、ドルランド、ドル円 四時間足
こうして見ると、これまでの下降チャンネルを上抜け始めているため、テクニカルにはやや強いチャートと言えます。金曜発表までは先週の安値7.75を抜けることも、2日高値8.20を抜けることも無く、8円の大台を挟んでのもみあいになるものと予想されます。
今週(格付け発表まで)は、7.80レベルをサポートに、8.15レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。
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