NZ/円、短期は弱気。中期トレンドもやや弱気に変化中。
NZ経済は低インフレ下での好調な雇用市場と内需に支えられて緩やかな拡大基調を維持しています。緩和的な金融政策が景気を下支えすると見られていますが、9月22日の選挙では移民対策へ強硬姿勢を示すNZ労働党が勝利したものの、過半数を獲得できず政局不安に繋がったこと、さらには10月下旬にポピュリスト政党であるNZファースト党との連立に合意したことにより政局運営に不透明感が増して、為替相場は続落する流れとなっています。また、先週末には先進国の株価が不安定な動きとなったことから、リスク回避的な動きも加わって、NZドルは対ドル、対円で上値を切り下げる流れが継続中です。
チャートを見ると、日足は、選挙前の9/20に付けた82.70を直近高値として上値を切り下げる流れを変えていません。また、10/19には労働党とNZファースト党との連立合意を受けて急落しています。この日足の上値抵抗は79.30-40にあり、79.50超えに日足の実体を戻さない限り、短期トレンドはNZ弱気の流にあります。日足の下値抵抗は77.00-10、76.00-10にあります。21日、200日移動平均線は78.59と79.67に位置しており、これらを下抜けており、短・中期トレンドはNZ弱気の流れにあります。
一方直近の週足は十文字の寄せ線に近い形の足となり、週初の寄り付き水準に戻して越週しましたが、上値を切り下げる流れには変化が認められません。また、この足の上ヒゲがやや長く上値トライに失敗した形となったことから、今週は下値トライの動きが先行しています。昨年6月に付けた69.33を起点とするサポートラインからも下抜けた位置で推移しており、中期トレンドも変化し始めており、一段の下落リスクが点灯中です。週足の上値抵抗は80.00-10に、下値抵抗は76.00-10、74.50-60にあります。31週、62週移動平均線は79.77と79.19に位置しており、収束中のこれらを下抜けて、中期トレンドが“NZ弱気”に変化し始めています。この週足の上値抵抗は80.00-10にあり、これを上抜けて越週するまでは下値リスクにより警戒が必要です。
NZ/円【週足】:(11/15現在31週移動平均線は79.77に、62週線は79.19に位置しており、収縮中の両者下抜けて一段の下値リスクが点灯中。)
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2024.04.24
ドル円 155円に急接近、円買い介入の行方は如何に(4/24夕)
東京市場はドルが小幅に続伸。連日の高値更新で、155円まであと数ポイントへと接近する局面も。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.04.24
東京市場のドルは154円90銭台での攻防、高値こう着想定だが一気に156円台まで走る可能性も(23/4/24)
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、こう着感の強い地合いながら、一時154円91銭まで買われる場面が見られた。
-
日本円(JPY)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.04.24
日銀会合のポイント:物価見通し引き上げは想定線、植田日銀総裁も口先介入を明確に行うか注目(4/24)
今会合は、3月にマイナス金利の解除を実施してから最初の会合となる。
-
ニュージーランドドル(NZD)の記事
Edited by:橋本 光正
2017.11.17
10月NZ・PMI指数(企業景況感指数)結果
本日(金曜日)早朝、NZの10月PMI指数(企業景況感指数)が発表されました。
-
ニュージーランドドル(NZD)の記事
Edited by:橋本 光正
2017.11.14
N$シカゴポジション(2017年11月7日現在)
NZドルのポジションはネットショートを5,500枚膨らませ11,200枚まで増加しました。内訳はロング2,800枚減、ショート2,700枚増です。
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。