ニュージーランドドル週報(2017年11月第三週)

NZ/円、短期は弱気。中期トレンドもやや弱気に変化中。

ニュージーランドドル週報(2017年11月第三週)

NZ/円、短期は弱気。中期トレンドもやや弱気に変化中。

NZ経済は低インフレ下での好調な雇用市場と内需に支えられて緩やかな拡大基調を維持しています。緩和的な金融政策が景気を下支えすると見られていますが、9月22日の選挙では移民対策へ強硬姿勢を示すNZ労働党が勝利したものの、過半数を獲得できず政局不安に繋がったこと、さらには10月下旬にポピュリスト政党であるNZファースト党との連立に合意したことにより政局運営に不透明感が増して、為替相場は続落する流れとなっています。また、先週末には先進国の株価が不安定な動きとなったことから、リスク回避的な動きも加わって、NZドルは対ドル、対円で上値を切り下げる流れが継続中です。

チャートを見ると、日足は、選挙前の9/20に付けた82.70を直近高値として上値を切り下げる流れを変えていません。また、10/19には労働党とNZファースト党との連立合意を受けて急落しています。この日足の上値抵抗は79.30-40にあり、79.50超えに日足の実体を戻さない限り、短期トレンドはNZ弱気の流にあります。日足の下値抵抗は77.00-10、76.00-10にあります。21日、200日移動平均線は78.59と79.67に位置しており、これらを下抜けており、短・中期トレンドはNZ弱気の流れにあります。

一方直近の週足は十文字の寄せ線に近い形の足となり、週初の寄り付き水準に戻して越週しましたが、上値を切り下げる流れには変化が認められません。また、この足の上ヒゲがやや長く上値トライに失敗した形となったことから、今週は下値トライの動きが先行しています。昨年6月に付けた69.33を起点とするサポートラインからも下抜けた位置で推移しており、中期トレンドも変化し始めており、一段の下落リスクが点灯中です。週足の上値抵抗は80.00-10に、下値抵抗は76.00-10、74.50-60にあります。31週、62週移動平均線は79.77と79.19に位置しており、収束中のこれらを下抜けて、中期トレンドが“NZ弱気”に変化し始めています。この週足の上値抵抗は80.00-10にあり、これを上抜けて越週するまでは下値リスクにより警戒が必要です。

NZ/円、短期は弱気。中期トレンドもやや弱気に変化中。

NZ/円【週足】:(11/15現在31週移動平均線は79.77に、62週線は79.19に位置しており、収縮中の両者下抜けて一段の下値リスクが点灯中。)

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