NZ/円、短期は弱気。80円を回復すればトレンドに変化。
NZ中銀は9日、政策金利を市場の予想通り現行の1.75%に据え置き、緩和的な政策を維持することを発表しました。これに対する為替市場の反応は軽微なものに留まりました。引き続き世界経済が回復基調にあり、全般的なドル高の流れが進む中で、NZドルは上値を切り下げる流れが継続しています。一方で、対米ドルで0.6800-10、対円でも78.00±10銭に強い下値低抵抗があり、これらを攻めきれずに一旦反発に転ずる可能性を残しています。
チャートを見ると、日足は9/21に付けた82.76を直近高値として上値を切り下げる流れにあり、この日足の上値抵抗は79.70-80にあります。一方で、10/31に付けた77.35を直近安値として下値も切り上げ始めていることや、77.90-00にやや強い下値抵抗が出来ており、これを割り込んで終えない限りは下値余地も拡がり難い状態です。21日移動平均線は78.99に位置しており、これを上抜け切れておらず、下値リスクがより高い状態です。また、120日、200日線も80.40と79.74に位置しており、上値を抑え込んでいます。短期トレンドは80円台を回復しない限り、大きく変化しません。
一方週足は、下値を攻めきれずに陽線引けとなりましたが、上値を切り下げる流れからは上抜けられずに越週しています。今週は上値トライの動きが強まったものの、79円台の上値抵抗を消化しきれずに反落しており、下値リスクがより高い状態に変化が認められません。週足の下値抵抗は78.00-10にありますが、これを下抜けて越週した場合は下落余地がさらに広がり易くなります。週足の上値抵抗ポイントは79.40-50に、下値抵抗は78.00-10にあります。31週、62週移動平均線は79.73と79.15に位置してり、収束中のこれらを下抜け始めており、中期トレンドが変化する可能性に引き続き注意が必要です。中期的に見た強い下値抵抗は76.00-10にあります。
NZ/円【週足】:(11/9現在31週移動平均線は79.73に、62週線は79.15に位置しており、両者下抜け始めており、下値リスクがより高い状態にある。)
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