ユーロ 方向感無し、プチデモン氏亡命説、CPI弱く
31日のアジア時間のユーロはほぼ1.1625-50レンジで方向感なく推移しました。
昨晩の海外市場では米ドルサイドにロシアゲート問題の再燃や、パウエル氏のFRB議長「当確」報道、さらに米減税案が非常に時間をかけて緩やかに行われる内容との憶測が出る等売り材料が多く、更にスペインではプチデモンカタルーニャ州元州首相が秘密裏にベルギーに出国していたことが判明し、独立派瓦解の疑いもでて、ユーロドルは前日の高値とほぼ同水準の1.1658まで一時買い上げられました。
これを受けたアジア市場でも方向感がでにくいながら1.16台でユーロの底がたい動きとなりました。
先ほど19:00に発表されたユーロ圏の指標のうち、9月失業率(8.9%)、3QGDP(前年比+2.5%)は予想、前月をともに上回り、一方で10月CPI(前年比+1.4%)はともに下回る、まだら模様の結果となり為替市場への影響は軽微なものでした。
ユーロ圏にこの後指標等はありませんが、日本時間20;30よりプチデモン元州首相がベルギーから演説を行うと伝えられています。
スペインで起訴され、禁錮刑の恐れのある同首相は、ベルギーに亡命を申請し、ブラッセルにカタルーニャ亡命政府を樹立する意向があるとも伝えられており、内容が注目されます。
米国でしばらく人の口の端にのぼらなかった「ロシアゲート」が再燃。トランプ大統領の選対本部長だったマナフォート氏が起訴された他、大統領選での外交アドバイザーパパドプロス氏はロシア政府関係者との接触に関するFBIの聴取に対し偽証したことを認めた模様。トランプ大統領は問題を民主党に擦り付けるべく反発を強めていますが、市場では今後この問題がどの程度の広がりを見せるのかに警戒感が広がり、ドルの上値を重くしています。今晩は21:30雇用コスト指数22:00 ケースシラー住宅価格指数22:45 シカゴ購買部協会景気指数23:00消費者信頼感指数の発表があります。そして本日明日とFOMCが開催され、今回は政策変更は無いものとみなされていますが、内容には注目が集まります。
ユーロは昨晩悪材料が何重にも重なりながらも、高値は1.1658どまりと、しっかりとヘッドアンドショルダーのネックライン(本日1.1674付近)を守った形となりました。規模の大きなヘッドアンドショルダーの完成にユーロの戻り売りへの関心は強く、今のところユーロの下値リスクは引き続き高い状況です。
今週はあすのFOMC結果発表、週末の雇用統計等イベントが多く今晩はユーロドルも様子見となる公算が高いものと思われますが、一昨日の安値1.1575を割り込んでくると下にはサポートらしいサポートが見当たらないことから引き続き下値への警戒が必要です。
一方上値は1.1660-80の抵抗ラインが厚く一旦は底で止まるものと思われますが、米サイドの突発要因等で上抜けた場合にはシナリオの再検討が必要となります。
GDPの良化とインフレの低下に午前の欧州株はほぼ全面高の展開です。
オーダー/ポジション状況
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