ECB量的緩和縮小計画を発表、ユーロ下落
ECBは本日の理事会で市場予想通り来年からの量的緩和策の縮小を発表、1月以降9ヶ月間現在の半額に当たる月間300億ユーロの債権購入継続を決定しました。
内容は市場の予想通りでしたが、ステートメントに従来には無かった、「資産購入プログラムによって購入された債券が満期を迎えた場合必要な期間にわたって元本を再投資する」こと、「借り換えオペレーションを少なくとも2019年度まで継続すること」などが加えられており、これをややハト派的ととらえたためか為替市場は、事前にユーロ買いが進んでいたこともありユーロ売りで反応、ユーロドルは一時1.1750を割り込む水準まで下落しています。
事前に予想されていた、
@金利変更は無い
Aフォワードガイダンスの変更は無い
B金融の緩和的状況維持、継続を強調
C来年の量的緩和縮小の方針を表明
D必要に応じ量的緩和再拡大もあるとの文言を残す。
E買い入れの最終期限を明言しない。
F量的緩和策縮小の詳細は債券買い入れの延長期間と購入金額の組み合わせで表現され9ヵ月延長で月間600億ユーロの買い入れ額を半減させ300億ユーロとする。
はすべて予想通りでした。
この後ドラギ総裁の記者会見です。
追記(22:50)
ドラギ総裁の記者会見に特に目新しいものはありませんでした。
従来どおり、経済の成長への確信と賃金物価の低迷の懸念、必要な金融緩和を物価が目標に達し安定するまで継続することを強調。また、質問に今回の決定はダウンサイズでありテーパリングではないとは呼ばないと答えました。
ユーロは記者会見中は1.1740-70レベルで小動きでしたが、記者会見終了後22:30頃に急落、1,1710をつけましたがこれはむしろ同時刻に州議会に登頂されるとされているプチデモンカタルーニャ州首相をめぐる動きを警戒してのものと思われます。
ユーロは下げ幅を拡大、一目均衡表の雲の下限を突き抜けて、1.17を目指す動きです。
1.1670レベルを切ると大きく下値が広がる可能性があり要注意です。
オーダー/ポジション状況
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