ニュージーランドドル週報(2017年10月第二週)

ニュージーランド経済は中銀が緩和的な金融政策を維持する中で緩やかな拡大基調にありますが、このところ発表された米経済指標が力強さを増す内容となったことから

ニュージーランドドル週報(2017年10月第二週)

NZ/円、下値余地が限られる可能性。但し、78円割れで越週したら一段の下落に注意。

ニュージーランド経済は中銀が緩和的な金融政策を維持する中で緩やかな拡大基調にありますが、このところ発表された米経済指標が力強さを増す内容となったことから、米金利の上昇につれてNZドルは対円、対ドルともに上値を切り下げています。

チャートを見ると、日足は9/21に付けた82.76を直近高値として上値を切り下げる流れに変化が認められず、この間に10/5の陰線が80.82に位置する21日移動平均線を下抜けて、短期トレンドに変化を生じさせています。また、80.18と80.05にある120日、200日移動平均線を若干下抜けた位置で推移しており、新たな下値リスクが点灯中です。これがダマシとなる可能性もありますが、81.50-60超えに日足の実体を戻すまでは、下値リスクにより警戒が必要です。日足の上値抵抗は80.80-90、81.20-30に、下値抵抗は79.00-20、78.40-50にあります。

一方直近の週足は、2週連続陰線引けとなり上値を切り下げる流れを変えていませんが、6月に付けた69.33を起点とするサポートラインを守って推移しており、この下値抵抗が78.80-90に位置していることから、これを守りきって反発に転ずる可能性を残しています。82.30超えで越週した場合は調整下げが終了、再び上値トライの流れに戻します。但し、78円割れで越週した場合は中期トレンドが変化して76円方向への一段の下落リスクに注意が必要となります。今週の週足の上値抵抗は80.60-70、81.10-20に、下値抵抗は78.80-90にあります。31週移動平均線は79.63にあり、若干下抜けた位置で推移していますが“ダマシ”の範囲内です。また、62週移動平均線は78.83に位置しており、中期トレンドはNZ強気の流れを維持しています。

NZ/円、下値余地が限られる可能性。但し、78円割れで越週したら一段の下落に注意。

NZ/円【週足】:(10/11現在31週移動平均線は79.63に、62週線は78.83に位置しており、両者を上抜けて中期トレンドは強気の流れにある)

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