ユーロドル 買い継続でFOMC後の下げ解消
22日の東京時間のユーロドルはじり高推移。
昨晩の米国トランプ大統領の明らかにした追加制裁案に早朝北朝鮮の金委員長が猛反発、その時点では為替市場に大きな反応はありませんでしたが、同国の李外相が金委員長の発言にあった「最高水準の対抗手段」について「太平洋での水爆実験のことを示す可能性がある」と発言したと聯合ニュースが伝えたことで、一気にリスク回避の動きが高まりドル円は急落。112円台半ばから111円台半ばへと値を下げました。
ユーロドルもドル円でドルが売られたことを受けて、すでに昨晩の欧州通貨の買戻しの動きに1.19台前半を回復していたユーロドルはやや遅れて連れ高となり、その後ドル円が買い戻される動きとなっても、ユーロはじりじりと上昇を続け欧州時間に入り一時1.2000台を回復、ポンドから一日遅れてFOMC後の下げをほぼ取り戻した形となりました。
先ほど17:00に発表となった9月のユーロ圏PMI速報値は製造業、サービス業、コンポジットのいずれもが前月、予想をともに上回りユーロ圏の景況感のよさを裏づけたこともユーロにとっての追い風となっています。
ユーロは昨日海外時間で21日移動平均に届いたことでチャート上も再び上昇トレンドに復帰、本日も1.1941近辺に上昇してきた21日移動平均線と本日1.1864レベルの中期上昇トレンド下限を後ろ盾にして底堅い展開となりそうです。
本日はECBドラギ総裁が17:30と18:30にコンスタンシオ副総裁も20:15と22:15にそれぞれ2回ずつ別の発現の機会が予定されています。昨晩はドラギ総裁がシステミックリスクの会合におけるスピーチで「なにも目新しいことを言わなかった」ことがタカ派ととらえられユーロ買いにつながるなど、10月の理事会での政策転換への憶測にECBの要人発言に市場は非常に敏感となっていることからいずれも要注意です。
ユーロ圏にこの後重要な経済指標の発表はありませんが、米国では22:45から同じく9月PMIの速報値の発表があり、先ほど発表されたユーロ圏との比較が容易なだけに波乱含みです。
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