ユーロ 早朝取引で下落、独選挙与党後退で(9/25朝)

ドイツで日曜に行われた連邦議会選挙の投票でメルケル首相率いる与党キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)は勝利を確実にしました。

ユーロ 早朝取引で下落、独選挙与党後退で(9/25朝)

ユーロ 早朝取引で下落、独選挙与党後退で

ドイツで日曜に行われた連邦議会選挙の投票でメルケル首相率いる与党キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)は勝利を確実にしました。しかし、一方で得票率は伸び悩みCDU・CSUの予想得票率は33%と前回の中道右派の得票率41.5%から大幅に後退、第二党ドイツ社会民主党(SPD)も予想得票率21%と伸び悩んでいることから第一党としての優位は揺るがないものの議席を減らす結果となっています。二大政党が得票を落とした一方で反イスラム極右の「ドイツのための選択肢」(AFD)が13%を上回る得票を得る見込みとなり、50年以上ぶりに極右政党が議席を獲得する見込みとなりました。

メルケル首相は自党の勢力が後退したことに加え第二党SPDが今回連立に加わらず野党として活動する方針を表明していることから、他の少数政党との連立する必要に迫られ連立交渉が長引くとの見方が出ています。
この結果を受け早朝の取引で一時ユーロドルは1.1915で寄り付いた後一時1.1903まで下落しています。
ユーロドルは本日1.1938にある21日移動平均線を下回って推移、1.1875レベルにある中期上昇トレンド下限は維持されているもののやや不安定な動きです。

オランダ、フランスと今年極右の台頭を各国の選挙戦で抑えてきた中で、最後に戦後反ナチスを国是とし極右政党を排除してきたドイツでAFDが躍進したことは一定の衝撃をもって受け止められており、メルケル首相続投は揺るがないものの、連立交渉の今後の推移を見ながら、為替市場への影響がどの程度長引くのか見極めが必要な状況となりました。

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