豪ドル/円、短期は一段の上昇の可能性。89.50〜91.50のレンジ内か。
オーストラリア経済は好調な雇用市場と消費に支えられて引き続き緩やかな拡大基調にありますが、豪州中銀の議事録には低インフレ下における家計債務の増加や労働賃金の上昇率の鈍さにやや懸念を示していることが窺われます。為替相場については豪ドル高には警戒している様子ですが、現在のレベルは容認できる範囲内と見られます。今後も地政学的リスクによる一時的なリスク回避的の動きが見られる可能性はありますが、世界経済の持続的な成長とともにオーストラリア経済もこれに沿う動きが継続すると見られ、為替相場の急変にも繋がり難いと見られますが、投機筋の豪ドル買いポジションの積み上がり傾向には注意が必要でしょう。
チャートを見ると、日足は、8/11に付けた85.45を起点としてゆっくりと下値を切り上げる流れを維持しています。この間に8/28の日足が21日移動平均線を実体ベースで上抜けて、短期トレンドが豪ドル強気に変化しており、一段の上昇の可能性が高くなっています。90円台には中期的な上値抵抗がありますが、短期トレンドが強い状態を維持していることから、急落にも繋がり難いと見られます。日足の上値抵抗は90.40-60、91.30-40に下値抵抗は89.00-10、88.60-70にあります。短期トレンドは88円割れで変化します。
一方直近の週足は陽線で切り返して前週の下げが調整の範囲内に留まったことを示しています。軽いガス抜きを済ませた後で、今週は週初から上値トライの動きが先行しており、89.40-50にあった強い上値抵抗もクリアして、一段の上昇の可能性が高くなっています。90.40-50に週足ベースで見た強い抵抗がありますが、これを上抜けて越週した場合は一段の上昇に繋がり易くなります。但し、92円台には中期的に見た強い上値抵抗が控えており、簡単には上抜けそうもありません。週足の上値抵抗は90.40-50と91.60-70に、下値抵抗は89.00-10、88.50-60にあります。31週、62週移動平均線は85.58と83.49にあり、両者を上抜けて中期トレンドは豪ドル強気の流れを維持しています。
豪ドル/円【週足】:(9/20現在31週移動平均線は85.58に、62週線は83.49にあり中期トレンドは豪ドル強気の流れにある)
オーダー/ポジション状況
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