ニュージーランドドル週報(2017年9月第三週)

ニュージーランドの景況感は緩和的な金融政策のもと引き続き好調さを維持していますが、為替相場は地政学的リスクなど海外のリスク要因による影響を強く受ける流れ

ニュージーランドドル週報(2017年9月第三週)

NZ/円、短期トレンドはNZ強気に変化。82円超えに強い上値抵抗あり。

ニュージーランドの景況感は緩和的な金融政策のもと引き続き好調さを維持していますが、為替相場は地政学的リスクなど海外のリスク要因による影響を強く受ける流れとなっています。今週は米朝の地政学的リスクへの警戒感がやや後退したことから、NZ/円相場は週初から反発に転じて上値トライの動きが先行しています。

チャートを見ると、日足は9/11の週初の足が7/27に付けた83.91を直近高値として上値を切り下げる流れから上抜け、さらに79.29に位置する21日移動平均線も実体で上抜けて短期トレンドに変化が生じています。現状は200日移動平均線が80.13に位置しており、これを上抜けきれていませんが、一方で下値も78円にあった中期的な下値抵抗に跳ね返されて上昇に転じており、短期的には一旦底打ち、反転の流れに入った可能性が高くなっています。日足の上値抵抗は80.50-60、81.10-20に、下値抵抗は79.00-10、78.50-60にあります。

一方週足も、前週足から上寄りのスタートとなりそのまま高値圏で推移しており、今週は陽線引けとなる可能性が高くなっています。このまま80円超えで終えた場合は7/27に付けた83.91を起点として上値を切り下げて来た流れから頭一つ上抜けることになり、短期トレンドが変化して一段の上昇に繋がり易くなりますが、79.50以下で越週した場合は下値リスクを残した状態となります。今週の週足の上値抵抗は80.10-20と82.00-10にあります。31週、62週移動平均線は79.56と78.37にあり、62週移動平均線にも跳ね返されており、中期トレンドを守った状態にあります。一方で8月足が陰線引けとなり、下値リスクの高い形で越月していることや、62ヵ月移動平均線が80.46に位置しており、これを上抜けきれていないことから、上値を追い切れずに反落に転ずる可能性にも注意が必要でしょう。今週の週足ベースで見た強い上値抵抗は80.40-50、82.00-10に、下値抵抗は79.50-60、79.00-10にあります。可能性はまだ低いものの、78円割れで越月した場合は76円方向への一段の下落リスクに要注意。

NZ/円、短期トレンドはNZ強気に変化。82円超えに強い上値抵抗あり。

NZ/円【週足】:(9/13現在31週移動平均線は79.56に位置しており、この下に入り込んで下落リスクがより高い状態。62週線は78.37に位置しているが下抜けの可能性に要注意)

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