オーストラリアドル週報(2017年9月第三週)

9/14に発表されたオーストラリアの8月の失業率は5.6%で予想通りの結果となりましたが、新規雇用が+5.42万人と市場予想の+2万人を大きく上回る好数値となりました。

オーストラリアドル週報(2017年9月第三週)

豪ドル/円、短期は豪ドル強気。85円割れの越週で中期トレンドに変化。

9/14に発表されたオーストラリアの8月の失業率は5.6%で予想通りの結果となりましたが、新規雇用が+5.42万人と市場予想の+2万人を大きく上回る好数値となりました。内容的にもフルタイムの雇用者数が+4万人と大幅な増加を示しており、雇用市場が良好であることを印象付けました。為替市場もこれに反応して対ドル、対円で上値を追う展開となっています。また、米朝間の地政学的リスクがやや後退したことを受けて週初から円の独歩安となった流れにあることも豪ドル/円相場の上昇の一要因となっています。

日足は、8/11に付けた85.45を起点としてゆっくりと下値を切り上げる流れを維持しています。また、7/2に付けた89.42を起点として上値を切り下げる流れから8/28の日足が上抜けていることや、87.13に位置する21日移動平均線を日足の実体ベースで上抜けており、短期トレンドは豪ドルやや強気の状態にあります。一方で、88〜90円ゾーンには中期的な上値抵抗が散在していることから、豪ドル急伸にも繋がり難い状態です。日足の上値抵抗は88.70-80、89.10-20、下値抵抗は88.10-20、87.60-70にあります。

一方直近の週足は陽線を繋げられずに小陰線で終えていますが、今週はリスク回避の動きが緩和されて円売り圧力が強まっており、豪ドル/円も上昇に転じています。また、6月に付けた81.78を起点として下値を切り上げる流れにも変化が認められませんが、個々の足が強い上昇エネルギーを擁したものでないことや、89円台に週足の上値抵抗が控えていることから、これにぶつかる可能性にも注意が必要でしょう。今週の週足の上値抵抗は89.40-50、90.40-50に、下値抵抗は87.60-70、87.10-20にあります。31週、62週移動平均線は85.44と83.31にあり、両者を上抜けて中期トレンドは豪ドル強気の流れを維持していますが、89.03に62ヵ月移動平均線が控えており、月足の終値ベースでこれをしっかり上抜けて来るまでは下値リスクにも警戒が必要です。

豪ドル/円、短期は豪ドル強気。85円割れの越週で中期トレンドに変化。

豪ドル/円【週足】:(9/13現在31週移動平均線は85.44に、62週線は83.31にあり中期トレンドは豪ドル強気の流れを維持している)

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