オーストラリア 8月失業率結果
8月の豪州失業率は以下の通りとなりました。
就業者数は平均予想のみならず、エコノミストのレンジ上限をも上回る結果となり、内容的にもフルタイム就業者増加で、為替相場は豪ドル買いとなっています。
8月の就業者数は7月より54,200人増加、予想の20,000人より大幅に上回りました。内訳では、フルタイム雇用者が40,100人増(7月20,300人減)、パートタイムが14,100人増(6月48,200人増)となりました。内容的にも非常に良くなっています。また失業率は予想通りの5.6%になりました。
労働参加率は65.3%となり前回の65.1%より上昇、月間全労働時間は610万時間増加し17億540万時間(前月16億9930時間)となりました。カレンダー上、8月は7月と同じですが、8月は土日が2日少なく、これを勘案すると総労働時間の増加はあまり多くはありません。但し、就業者数…特にフルタイム増…が増えて、総労働時間増加ですので、実質賃金は拡大しています。
人口に対する雇用者の割合
総人口に対する雇用者の割合はリーマンショック後の底値水準まで回復してきました。しかしながら、総人口は毎年増加しており、それに対する割合が同じですので総所得は拡大していることになり、内容的には2009年時よりは格段に良くなっています。
(出所:豪州統計局)
豪ドル/米ドルは指標発表前に0.7970〜75米ドルで推移していましたが、発表後は0.8015米ドル付近まで買われました。現在は0.80米ドル割れとなっています。
依然として0.7920〜0.8060米ドルの右肩上がりのトレンド内で推移しています。
指標内容はかなり良く、雇用改善は消費拡大に繋がりますので、豪ドルには好材料です。
しかしながら、現在の相場が米ドル全面高の動きとなっているので、豪ドル/米ドルは綱引き相場になり、このレンジ内で行き来する形になりそうです。(1豪ドル=0.7998米ドル、9月14日11時11分現在)
オーダー/ポジション状況
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