ニュージーランドドル週報(2017年9月第二週)

ニュージーランド中銀の緩和的な金融政策の下、NZ経済の足元の景況感に大きな変化は認められませんが、

ニュージーランドドル週報(2017年9月第二週)

NZ/円、上値の重い展開続く。78円割れの越週で一段の下落リスクに注意。

ニュージーランド中銀の緩和的な金融政策の下、NZ経済の足元の景況感に大きな変化は認められませんが、為替相場はアメリカの政局不安や地政学的リスクなどの影響もあり、8月足は対ドル、対円ともに安値圏で引ける陰線引けとなりました。こうした中でもNZ中銀は貿易インフレによる経済効果からNZ安を歓迎する姿勢を示しており、NZドルが続落しても容認すると見られています。また、金融政策についても引き続き現行の緩和的なスタンスを維持するものと見られます。

チャートを見ると、日足は7/27に付けた83.91を直近高値として上値を切り下げる流れを変えていませんが、78円台にある強い下値抵抗ポイントに到達して、下げ渋りの傾向が見られます。しかし、8/30に79.46に位置する21日移動平均線が80.18に位置する200日線をデッドクロスしてから、一段の下落に繋がっており、短期トレンドはNZ弱気の流れにあります。日足の上値抵抗は79.40-50、80.10-20に、下値抵抗は78.00-10、77.10-20にあります。

一方週足は、2週連続陰線引けとなり、上値を切り下げる流れを変えていません。直近の陰線も下げ余力の強いものではありませんが、今週も79円超えトライに失敗して反落する展開となっています。78.00-10には週足ベースで見た強い下値抵抗があることや、62週移動平均線が78.27に位置しており、現状はかろうじてこれを守っており、これを支えとして反発の可能性を残していますが、一方で31週移動平均線が79.62に位置しており、80円超えで越週しない限り、下値リスクにより警戒が必要となっています。78円割れで終えた場合は新たな下落リスクが点灯して中・長期的な下値抵抗ポイントである75〜76円をトライする動きが強まり易くなります。今週の週足ベースで見た強い上値抵抗は79.60-70、80.00-10に、下値抵抗は76.00-10、74.90-00にあります。

NZ/円、上値の重い展開続く。78円割れの越週で一段の下落リスクに注意。

NZ/円【週足】:(9/6現在31週移動平均線は79.62に位置しており、この下に入り込んで下落リスクがより高い状態。62週線は78.27に位置しているが下抜けの可能性に要注意)

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