豪ドル/円、短期は豪ドルやや強気。85円割れで下値リスクが点灯。
9/7に発表されたオーストラリアの7月小売売上高は前月比変わらず(市場予想:+0.2%)、貿易収支も4億6千万豪jの黒字(予想:+10億豪j)と、市場予想より弱かったことを受けて豪ドルは対円、対ドルで下落に転じていますが、景況感の悪化が認められないことから、大幅な下げには至っていません。市場の関心は足元の地政学的リスクや、米欧の金融政策、景気動向に向いており、海外の情勢を見ながらの反応となっていますが、豪ドル相場は対ドル、対円ともにゆっくりと下値を切り上げる流れを維持しています。
日足を見ると、8/11に付けた85.45を直近安値としてゆっくりと下値を切り上げる流れを維持しており、また、7/2に付けた89.42を起点として上値を切り下げる流れからも8/28の日足が上抜けており、短期的には豪ドルやや強気の流れにありますが、86〜88円を中心とする揉み合いからは上抜け切れていません。日足の上値抵抗は87.80-90、88.20-30、88.70-80に、下値抵抗は86.80-90、86.00-10にあります。21日移動平均線は86.80に位置しており、これを若干上抜けた状態を維持しており、上値トライの可能性に繋げています。
一方直近の週足は陽線引けとなりました。この足が86.00近辺にあった下値抵抗にも跳ね返されて上値トライの可能性に繋げていますが、88円超えの抵抗を攻めきれておらず、今週も上下の抵抗を攻めきれずに揉み合いとなっています。但し、88円台超えで越週した場合は90円方向への一段の上昇の可能性が点灯します。この場合でも88〜90円ゾーンには中・長期的な上値抵抗が散在することから、豪ドル急伸にも繋がり難いと見られます。今週の週足ベースで見た強い上値抵抗は88.20-40、89.10-20に、下値抵抗は86.70-80、86.00-10にあります。31週、62週移動平均線は85.42と83.12にあり、中期トレンドは豪ドル強気の流れを維持しています。
豪ドル/円【週足】:(9/6現在31週移動平均線は85.42に、62週線は83.12にあり中期トレンドは豪ドル強気の流れを維持している)
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