ユーロ 本日も東京時間は動かず、夕刻下落
ユーロは昨晩の米市場でのトランプ大統領の2助言機関の解散やFOMC議事録のタカ派トーンなどを背景にドル売りが強まり、ユーロドル1.17台後半を回復した流れを受けて、本日も東京時間は1.17台後半で横ばい推移。
しかし本日も夕刻欧州勢参入後に動意が出てユーロに売り圧力が強まり、22:00現在は1.1695レベルでの取引です。
先ほど21:00に公表された、前回先月20日のECB議事録ではユーロ高のオーバーシュートに対する懸念が議論されていることが明らかになり、これを受けてユーロは一時1,1662まで安値を更新、ただその後は値ごろ感からの買い戻しも入り1.17近辺まで値を戻しています。
ユーロは8月に入り明らかに上昇に一服感が出てきていて、短期の上昇トレンドラインを割り込んでいますが、4月以降の上昇トレンドラインは1.1550レベルに位置していて、上昇トレンドは今のところ維持されています。
7月の上昇が尋常でなく急だっただけに、参加者の夏季休暇中に調整が進むことはスピード調整という意味では健全とも言えます。
指標にやや改善の兆しは見られるものの、トランプ政権の体たらくを見るにつけ、ここから米経済が急激に加速する絵を描くのも難しく、主要国の景気上昇曲線を微分した場合のユーロ圏の優位は揺るがないと考えられます。そのため、市場参加者が休暇から戻るにつれて早晩ユーロに次第に買い戻しが入り、上昇を再開するものと予想します。
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