ニュージーランド17年第2四半期失業率予想
NZの失業率が明日発表されます。四半期毎の公表で前回は5月3日に発表ありました。
(1)就業者数(前期比ベース、黒い縦線より右は今回予想値、赤はゼロ)
就業者数の予想は前期比ベースで+0.7%と前回の+1.2%から大幅に低下しています。プラスを維持しているので絶対値では雇用が拡大していますが、伸び率は移動平均線みても昨年2Q〜3Qをピークに低下しています。昨年2Qが大きな伸びを示していたので、その反動と言えなくもないですが、そろそろ下げ止まりが欲しいところです。
尚、年率の就業者伸びは前期(1Q)の前年比ベース+5.7%でしたが、今期は+4.1%まで低下予想となっています。
(2)失業率(黒い縦線より右は今回予想値)
失業率はトレンドとして改善傾向を続けています。今回予想値も改善となっています。
2Q予想では、就業者の伸び低下で、失業率改善ですので、求職者の減少が考えられます。移民に関し、海外からの流入が海外への流出を上回っている状態が続いていますが、最近この伸び率が鈍化しており、それが1要因になってかもしれません。
但し、失業率全体の数値としては悪くなく、人口増・雇用増は経済を強くする下支え要因の1つです。
尚、NZの政策金利発表が来週8月10日(木)に予定されており、予想数値通りになれば、これまでの雇用拡大傾向に加え、インフレ率は中銀目標レンジ内あるいはその付近で推移しているので、先々の中銀経済指標見通しと合わせ、金融政策変化の兆しを表明するか否かが注目されます。
NZドル/米ドルは、昨日持ち高調整のNZドル売りに0.7460〜70米ドルまで調整しましたが、このサポートに守られて再度0.75台を回復しています。このまま0.75台前半で明日の雇用統計を迎えそうです。
NZドルはNZ高トレンドが続き、依然強いままとなっており、明日の数値が予想を大きく上回れば、0.7610〜20米ドルの抵抗線を試す流れになりそうですが、シカゴポジション勘案すると滞空時間が短くなるかもしれません。
一方で予想を下回れば、昨日同様に0.7460〜70米ドルのサポートを試す動きとなり、切れると0.74米ドル方向にいく可能性高まります。但し、来週のNZ中銀の金融政策控えているので、トレンドを作る動きにはならないと思います。(8月1日10:55、1NZドル=0.7520米ドル)
(以上)
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