ドル円下落 対ユーロでのドル売りが波及(8/1朝)

昨晩の海外市場でドルは主要通貨に対して下落、ユーロドルはドル売りユーロ買いが加速、1.1800を越えて高値を更新し1.1850に接近する勢いです。

ドル円下落 対ユーロでのドル売りが波及(8/1朝)

ドル円下落 対ユーロでのドル売りが波及

昨晩の海外市場でドルは主要通貨に対して下落、ユーロドルはドル売りユーロ買いが加速、1.1800を越えて高値を更新し1.1850に接近する勢いです。ドル円は110.20台に下落しています。

昨晩発表されたシカゴ購買部協会景気指数は前月の65.7、事前予想60.0の双方を下回る58.9と最近不透明感の漂う米景気を象徴するような結果となり、夜半ドル売りが徐々に強まりました。その後発表された中古住宅販売、ダラス連銀製造業活動指数等は逆に予想を上回り、総じるとまちまちな内容となりましたが、ドルの反発にはつながりませんでした。

また、昨晩トランプ大統領は10日前に任命したばかりのスカラムチ広報部長を解任。
2日前にはプリーバス首席補佐官が更迭されており、スカラムチ広報部長はプリーバス氏を就任後にメディアで「妄想型の統合失調症」と無策を批判していました。スカラムチ氏の解任はプリーバス氏の後任のケリー氏の意向によるものとのことです。政権の混乱は深まるばかりで、経済政策の遅れへの懸念がドルの上値を重いものとしています。

政治の混乱に関しては、昨日フィッシャーFRB副議長も講演で政治的および経済的不透明感が米国や世界の経済成長減速につながっていると述べています。

ドル円は昨夜の下げで一目均衡表の雲を下抜けていますが、静かな動きで相場に過熱感は感じられません。テクニカルポイントでももみ合う様子も無く、110円割れ目前となっています。現在相場の動きがユーロ中心となっていることもあり、ユーロドルの動向次第では意外とあっさりとドル円110円割れが示現する可能性もあるものと思われます。

本日はオーストラリア準備銀行が金融政策会合を開催、13:30に結果が公表される予定です。政策金利の変更等は予想されていません。

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