ドル円北朝鮮への警戒継続相場の波乱要因に!?(7/27)

27日の東京市場は、ドル安・円高に振れるも「行って来い」。一時24日に記録した週間安値110.62円に接近するも届かず、その後は再びドルが買い戻されている。

ドル円北朝鮮への警戒継続相場の波乱要因に!?(7/27)

<< 東京市場の動き >>

27日の東京市場は、ドル安・円高に振れるも「行って来い」。一時24日に記録した週間安値110.62円に接近するも届かず、その後は再びドルが買い戻されている。

111.15円前後で寄り付いたものの、当初はドルが冴えない。急落するといった展開ではなく、じりじりと値を下げる動きのなか、昼過ぎには110.75-80円まで値を下げた。しかし、そこからドルは再び買い進められると111円台を回復、16時時点では111.10-15円で推移し、欧米時間を迎えている。
なお、そうしたなか、本日も豪ドル絡みの通貨ペアが荒れた値動き。対円では89.40-45円、対ドルでは0.8065ドルを記録し、ともに年初来高値を更新する局面が観測されていた。

一方、材料面としては、早朝から「北朝鮮が朝鮮戦争休戦64周年にあたる27日にも、再びミサイル発射する」−−などとした思惑が根強くはびこっていたが、結局本稿執筆段階では何も起こっていない。わずかに、複数の北朝鮮紙が「米朝対決の勝負は、すでに決まった。勝者は明白に北朝鮮、敗者は言うに及ばず米国である」などと、朝鮮戦争勝利をアピールしたに留まっている。
また、それとは別に、終盤には「民進党蓮舫代表の辞任発表」が観測されていた。

<< 欧米市場の見通し >>

昨日レポートしたように、25日の欧米時間に「1円を超えるドル高・円安が進行したことは正直想定外かつ驚き」だったが、まさか昨日その動きを亡きモノに、「すべてを帳消し」にする動きが観測されるとも思わなかった。二重の意味で驚きだ。
市場参加者が乏しくなっており、流動性も低くなっている。油断は禁物だが、前述したようにレベル的には24-25日、今週初めのレベルに戻ったに過ぎない。改めて、上下どちらに動くのか、次のしっかりとした方向性を見極めたいところだろう。

テクニカルに見た場合、前日上回った一目均衡表の先行帯の雲の上限(111.25円レベル)や移動平均の75日線(111.55-60円)などを再び割り込んできた。それもNYクローズベースでしっかりと下回っており、上方向のリスクはあまり感じない。
ただ、下値についても週間安値110.62円がサポートとして機能しそうで、割り込んでも本日110.35円レベルに位置する一目の雲の下限がドルの下支えとなりそうだ。ドルが大崩れする展開も目先見込みにくいか。

一方、材料的に見た場合、6月の耐久財受注など幾つかの米経済指標が発表される予定で、それらはまずは注意を払いたい。また、引き続き公表されるフェイスブックをはじめした、大手企業の決算発表内容も波乱要因として注目しておきたいところだ。
なお、それ以外では、「オバマケア撤廃法案否決」をうけた米議会審議の行方や、トランプ米大統領によるセッションズ司法長官批判が止まらない「ロシアゲート」事件をめぐる動きなどのほか、まだ「27日のウチ」ということで、北朝鮮情勢にも一応要注意。

そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは、110.80-112.00円。ドル高・円安方向は、昨日再び下回ってきた一目均衡表の先行帯の雲の上限(111.25円レベル)最初の抵抗で、抜ければ111円半ばや、昨日高値の112.21円などがターゲットに。
対するドル安・円高方向は、本日東京安値を含む110.60-80円は時間足など、短期的に見て何度も下げ止まっているなかなか強いサポートレベル。しっかり割り込めばもちろん100円割れも視界内に捉えられそうだが、その可能性は低いとみる。(了)

オーダー/ポジション状況

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る