オーストラリア2017年第2四半期CPI結果
オーストラリア統計局は7月25日に2017年第2四半期の消費者物価指数(CPI)を公表しました。内容は四半期ベース比では+0.2%(予想+0.4%)、前年比ベースでは+1.9%(同+2.1%)となり、予想を若干下回りました。
前年比ベースと政策金利…緑の線は中銀のインフレ目標金利
第2四半期CPIは中銀目標レンジ下限を再度割りました。(上図)。まだ政策金利を上回っています。このままですと、引き続き緩和見送りになりそうです。内容的にもアルコール&タバコが物価上昇を牽引し、食品のマイナスが響いており、この部門が年率2%程度の推移が続けば、中々引き締めにスタンスには入れないと思われます。
尚、27日午前中に豪州統計局から発表された輸出入物価指数は上の通りになりました。
輸出物価指数が商品価格の下落で大きく下がっています。豪州貿易収支の黒字は2017年に入り、大幅な輸出物価指数の伸びに比例して黒字額が大幅に伸びましたが、その反動と思われる四半期ベースのマイナスになりました。今後の貿易黒字幅の減少に繋がる可能性あります。
為替は、0.7880米ドルサポートを守りきり、先週央から何度も止められていた抵抗ゾーン0.7960〜80米ドルを越えました。昨日のFOMC後に豪米金融格差を反映した豪ドル買いに0.80米ドルの心理的抵抗線をも越えて、確りと豪ドル高トレンドを守った形になっています。
この先は0.8070〜80、0.8110、0.8160米ドルの順に抵抗線が控えています。特に最後は2015年5月の高値と顔合わせですので、ここからの豪ドルロングは小まめに手仕舞いの対応をした方が良いかもしれません。尚、下値は0.7940米ドル切れると少し様子が変わり、0.7870米ドル以下で終わった場合はこれまでの豪ドル高トレンドの調整入りになりそうです。(7月27日11時20分、1豪ドル=0.8036米ドル)
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