ユーロドル 1.1550を突破
祝日明けの東京市場でユーロは大幅に上昇、東京時間朝方は昨日来の高値圏1,1475近辺でもみ合いましたが、10時前にこのセッションのここまでの高値.1489を抜けると一気に買いが加速、節目の1.1500をあっさり突破して午後は1.1520レベルで取引されました。
東京時間のユーロ上昇のきっかけの一つは米国で共和党がいわゆるオバマケア代替法案の可決を事実上断念せざるを得ない状況と伝えられたことによるドル売りですが、20日のECB理事会を前に金融緩和政策縮小への思惑からユーロが買われやすい地合いになっていたことは間違いありません。
その後海外時間に入りユーロ買いは一段と強まり、1.1550もクリアして19:00現在は1.1555レベルでの取引です。
現在のユーロの取引レベルは昨年5月3日以来の水準で、同日には2016年の高値1.1616をつけているという意味で、既に1.1616は十分射程内に入っているといえます。
本日の上げは時間の問題とは考えられていたものの、かなりのストップロスを巻き込んでの動きであったことは間違いなく、また、この水準から上にテクニカル上の抵抗線もあまり見当たらないため、ユーロドルは下げにくい状況であるといえます。
ただ、先週のように積み上がったポジションがイベントを機に利食いにはしりSell on the factとなる可能性は今週もありますので、特にイベント前にこれだけ動いてしまったユーロは今週この後も波乱含みといえるでしょう。
今晩この後ユーロ圏に大きな材料はなく、米国は21:30の輸入物価指数がある程度です。
序盤の欧州株価指数先物は昨晩の米株安や、ユーロ高を嫌気、またドイツのZEW景気指数が予想外に悪化していたことで全面安の展開です。
オーダー/ポジション状況
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