ドル円続落トランプ政権の運営能力に疑問符(7/19朝)

昨晩の海外市場でドルは下落、米共和党がオバマケア代替法案の上院採決を断念し成立が困難な状況となったことからトランプ大統領の政権運営能力への不信感が広がりド

ドル円続落トランプ政権の運営能力に疑問符(7/19朝)

ドル円112円近辺トランプ政権の運営能力に疑問符

オバマケア代替法案可決絶望でドル売り続く

昨晩の海外市場では米共和党がオバマケア代替法案の上院採決を断念し成立が困難な状況となったことからトランプ大統領の政権運営能力への不信感が広がりドルが売られました。

ドル円は一時111.69をつけアジア時間早朝は112円近辺で取引されています。
昨晩は低金利長期化の見通しから長期金利も低下、米10年債利回りは2.26%に下げ、株式も下落してNYダウは54.99ドル安の21,574.73ドルと全般的に冴えない展開です。
ドルは対ユーロでも売られユーロドルは一時1.1583と2016年の高値1.1616に迫る勢いとなり、今週の主要イベントである20日のECB理事会を前に既にチャート上の重要ポイントのいくつかを上抜けています。

ドル円下値攻め続く フィボナッチ50%111.66が当面の下値目途か

市場ではオバマケア代替法案の事実上の頓挫が今後の減税策、財政政策へ及ぼす影響への懸念が広がっており、ドルを買いにくい雰囲気となっています。
ドル円はチャート上、上下に移動平均線、一目均衡表の各ライン等込み合った位置にあり方向感はつかみにくい状況ですが、昨晩は111.85にあった200日移動平均を一時割り込む場面もあり、下値攻めが続いています。
本日のところは111.89近辺に上昇している200日線、それを割り込んだ場合には6月安値108.83から7月高値114.49まで上昇の半値戻し111.66あたりが下値目途となりそうです。

豪ドル上昇、レンジを上抜けか

また、昨日はオーストラリア連銀の7月4日の政策会合議事録が公開され、同国の自然利子率を3.5%とする議論がされていたことから、同中銀が金融引き締めに向かうとの思惑が出て、豪ドルが上昇しています。本日9:30には6月のウエストパック景気先行指数が発表されますが、豪ドルが長期のレンジ相場を抜け節目の0.80に接近している局面でもあって注目されます。豪ドルは対円でも上昇して一年半ぶりに90円に接近しつつあります。

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