NZ/円、短期トレンドはNZ強気、84円台に長期的な上値抵抗あり。
NZ経済は緩和的な金融政策の下で内需に支えられて引き続き安定的です。世界経済が景気回復基調にあることも好材料ですが、一方で成長率は昨年第2四半期の3.5%から緩やかな下降を辿っており、今年第1四半期GDPは2.5%成長に留まっています。NZ中銀は引き続き政策金利を1.75%に据え置き経済を注視する構えを変えていません。
チャートを見ると、日足は5/18に付けた76.27を直近安値として下値を切り上げる流れを変えておらず、また、収束していた短・中期の移動平均線を6/15の日足がしっかりと上抜けて新たな上昇トレンド形成の流れにあります。一方で、83〜84円ゾーンには長期的な上値抵抗が控えており、続伸に繋げた場合でもこのレベルは簡単には上抜けないとみられます。日足の上値抵抗は82.60-70、83.30-40に、下値抵抗は81.60-80、81.00-10にあります。また、21日、120日、200日移動平均線は80.83、79.46、78.97に位置しており、これらを全て上抜けて短・中期トレンドはNZ強気の流れにあります。
一方週足は、6週連続陽線引けとなり、下値を急角度で切り上げる流れを維持しています。また、直近の週足は高値圏で引ける陽線引けとなり、上昇エネルギーも衰えた感がありません。先週の流れを受けて、今週も82円台にある強い上値抵抗をトライする動きが強まっていますが、82.60-80の上値抵抗をクリアし切れておらず、またこれをクリアした場合でも83〜84円台には中・長期的な上値抵抗が控えており、82円台後半からの厚い上値抵抗を一気に上抜けるのは難しく上下動を繰り返す展開となることが予想されます。また、上値抵抗をこなし切れずに80円割れを見た場合は、7/3に付けた82.83が目先天井であった可能性が高くなります。31週、62週週移動平均線は79.93と77.25に位置しており、中・長期トレンドはNZ強気の流れを維持しています。今週の週足ベースで見た強い上値抵抗は83.40-50に、下値抵抗は81.00-10にあります。
NZ/円【週足】:(7/5現在31週移動平均線は79.93に、62週線も77.25に位置しており両者を上抜けて中期トレンドはNZ強気を維持)
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