豪ドル/円、短期トレンドは豪ドル強気の流れ。中・長期的な上値抵抗にも注意。
オーストラリア経済は引き続き緩やかな拡大基調にあります。7月4日、オーストラリア中銀は政策金利を現行の1.5%に据え置きましたが、議事録要旨には低金利政策が経済成長を助けるとする一方で、最近の消費の陰りにも触れています。将来の利上げの可能性についての言及がなかったことから、豪ドルは対米ドルで上値の重い展開となりましたが、豪ドル/円については、欧米との金融政策格差から円の独歩安が進んでおり、この流れを受けて豪ドル/円はジリ高の展開が続いています。
チャートを見ると、日足は6/6に付けた81.78を直近安値として下値を切り上げる流れに変化が認められず、この日足のサポートは85.50-60にあります。また、今年1月に付けた88.16を起点として上値を切り下げて来た流れから6/27の陽線がしっかりと上抜けており、新たな上昇トレンド形成の動きに入った形となっています。この日足の下値抵抗は84.70-80にあります。一方で86〜88円台には中期的な上値抵抗が、90円台には長期的な上値抵抗が控えており、一気に上抜けるにも無理がありそうです。日足の上値抵抗は87.10-20に、下値抵抗は85.50-60、84.70-80にあります。21日、120日、200日移動平均線は84.55、84.75、83.80に位置しており、これらを全て上抜けて短・中期トレンドは豪ドル強気の流れにあります。
一方直近の週足は高値引けの陽線が出ており、この足が84.91に位置する31週移動平均線を実体ベースで上抜けて越週しており、新たな上昇トレンド形成の動きに入った可能性が点灯中です。一方で87.00〜87.40ゾーンには週足ベースで見た強い横レジスタンスがあること、88〜90円ゾーンには長期的な上値抵抗が散在することから、新たな上昇トレンド形成の動きに入ったとはいえ、86円超えからは急伸にも繋がり難いと見られます。31ヵ月移動平均線は85.49に位置しており、現状はこれを上抜けていますが、“ダマシ”となる可能性にも注意が必要です。今週の週足ベースで見た強い上値抵抗は87.00〜87.40に、下値抵抗は85.50-60、84.90-00にあります。31週、62週移動平均線は84.91と81.78に位置しており、中期トレンドは豪ドル強気の流れにあります。
豪ドル/円【週足】:(7/5現在31週移動平均線は84.91に、62週線は81.78にあり中期トレンドは豪ドル強気の流れ)
オーダー/ポジション状況
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