ユーロ続伸、対ドルで「ブレグジット」越え
欧州勢参入後1.1435をつけ独歩高、ユーロ円は1年5ヶ月ぶり高値
29日の東京市場でユーロは昨晩ユーロが続伸した流れを受けて、朝方から買いが継続、午前中には対ドルで1.14の大台を越えました。その後午後に入って一旦は1.14割れに小緩みしたものの、夕刻欧州勢参入とともに一段高となり、一時1.1435の高値をつけて東京時間18:30現在は1.1410近辺での取引です。
一方ドル円についても夕刻112.50を越えて円安が進行した影響で、ユーロ円は一時128.79まで買われ、約1年5ヶ月ぶりの高値を記録しています。
夕刻の一段の買いで、ユーロドルがつけた1.1435は一年前の6月24日にまさかの英国のEU離脱が国民投票で可決しポンド、ユーロが暴落する直前の高値1.1428を上回る水準です。
あれからEU圏を中心にさまざまな不安が渦巻くリスクオフの流れの中で米トランプ政権が誕生し・・・欧州で極右台頭が懸念され・・・といったその後の経緯を思い返すとやや感慨深いものがあります。
ユーロ更なる上昇局面入りか?EUの景況感は「世界金融危機」前を回復
本日、山中先生がユーロの中期のチャート上の留意点を書いてくださっていますので詳細はそちらをご参照いただくとして、「ブレクジット越え」で一旦反落する局面はあるかもしれませんが、相場に勢いがあり次の2016年高値1.1616が見えてきました。
今晩のところは上記山中先生のレポートにもご指摘のある、15年8月高値1.1714と16年高値1.1616を結ぶトレンドラインが、1.1452近辺と比較的近いところにありますので、今晩の相場との位置関係に注目です。もし、この勢いでトレンドラインを抜けてくるようですとよりユーロの中期の上昇局面がクリアになって来ると考えられます。
尚、先ほど発表されたユーロ圏の6月の景況感指数は予想109.5を大きく上回り111.1となり、サブプライムショックからリーマンショックに至る「世界金融危機」直前の2007年8月以来の高水準となり、欧州の景気回復を裏付ける結果となっています。
序盤の欧州株価指数先物はまちまちの推移、今晩は米国でGDP確報値等の発表がある他、プラードセントルイス連銀総裁の講演が予定されています。
オーダー/ポジション状況
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