ドル円反落、緩和縮小観測からの株安が響く(6/30朝)

昨晩の海外市場でドル円は上昇後反落しました。

ドル円反落、緩和縮小観測からの株安が響く(6/30朝)

ドル円反落、緩和縮小観測からの株安が響く

ドラギ総裁発言の余波続く

昨晩の海外市場でドル円は上昇後反落しました。
発表された米1QGDP確報値は、前期比年率1.4%と改定値1.2%から上方修正、これを受けドル円は一時112.93まで上昇しました。
しかしその後は、米国に続き日本を除く主要国に金融緩和縮小の動きがみられることが株式市場の重石となって欧米で株価が下落していることを背景にややリスク選好が後退、ドル円は反落し逆に112円を割り込んで安値111.82をつける最近にしては値動きの激しい展開となりました。引けにかけてはやや戻し、アジア時間早朝は112円台前半で取引されています。

ECBドラギ総裁の発言に端を発する、欧米中銀の金融緩和解除観測の余波が続いています。
金利上昇を懸念して欧米株は下落、NYダウは前日比167.58ドル安の21,287.03ドルで終了、一時250ドル超下げた後やや戻しています。業種別にはFRBが大手金融機関資本計画をすべて承認したことから金融株が買われた半面、IT関連銘柄を中心に、他のほとんどの業種では売りとなっています。
ユーロは昨晩も続伸して6:30現在は対ドル1.1440レベル、対円では128円台前半での取引ですが、欧州株はドイツ国債利回りの急上昇等を懸念して軒並み下落しています。

ドル円112円の攻防、上昇モメンタム維持の可否が焦点か

金融緩和縮小観測は欧米での景気回復が前提としたものであるため、リスクオフの円買いにはなりにくい半面、金利上昇による株価への悪影響が強くでていることがやや懸念されます。
ドル円は昨晩反落しましたが、日足の一目均衡表の雲の上限(昨日111.79)、転換線(同111.84)あたりでサポートされた形となっており、未だ底堅い動きです。

本日はドル円は112円の攻防、110-112レンジの上放れを確認し、上昇のモメンタムを維持できるかが焦点となりそうです。

尚、昨晩はイラク政府によるイスラム過激派組織ISの制圧宣言が出されており、シリアもISの最重要拠点であるラッカを完全包囲するなどISが数日中にも完全に制圧される可能性があるとの見方が出ており注目されます。

本日この後8:30からは本邦5月失業率、消費者物価指数、家計調査、8:50からは鉱工業生産が発表されます。また、10:45には中国の6月PMIの発表が予定されています。

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