周辺市場のテクニカル (17/6/23)

全般にドル売りリスクが燻っている印象と似て、半分為替とも捉えられるドル建て金も底堅い(ドル売り)展開が続いています。

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周辺市場のテクニカル (17/6/23)

NY原油(WTI)

ちょうど1週間前にWTI長期チャートを取り上げ、2016年2月安値26.05と2017年1月高値55.24との半値押しの40.65がターゲットとなっているというチャート分析を行いました。今週はリビアが増産するとのニュースをきっかけに、先週の44ドル台から一時42.05ドルの安値を付けました。その後も好材料には反応せず、上値の重たい状態が続いていますので、引き続き40.65というターゲットは意識するべきであることを改めて強調しておきたいと思います。チャートは先週のコメントをご覧いただければと思います。

ドル建て金

為替市場では、ユーロが底堅い、円の上値が重いと全般にドル売りリスクが燻っている印象と似て、半分為替とも捉えられるドル建て金も底堅い(ドル売り)展開が続いています。以下の日足チャートを見てもわかる通り、長期的な金価格上昇の動きの中で、サポートサイドを見ると、3月、5月、今週安値と着実に安値を切り上げてきています。

ドル建て金

今週の安値1241.48は、5月安値1214.40と6月高値1296.08との61.8%押し1245.60とほぼ一致していて、既に短期安値を確定した可能性が高いことから、現在は6月高値と今週安値との38.2%戻しにあたる1262.33、そして半値戻しにあたる1268.77をターゲットとする流れにあると言えます。

同じコモディティという見方でいると原油の下げからドル建て金価格の動向を見誤る可能性がありますので、現在はコモディティよりもユーロドルに近いイメージでFX的な見方をしたほうが金の動向が正しく見えると考えられます。

NYダウ(先物)

最後にダウ先物を見ておきます。先物のほうが取引時間が長く(BLOBEXはFXに近い23時間取引)、日々の動きを見るにも都合が良いことが多いため、今回はダウ先物の日足チャートをご覧ください。

NYダウ(先物)

今月に入りまた高値更新を続けている米国の主要株価指数ですが、3月高値を抜けてから高値をつけているのが6月20日という点が非常に気がかりです。日柄的に6月21日を中心として、今週は商品市場、株式市場を中心に反転しやすい時間帯に当たります。

商品の中でもNY原油が急落を見せる中、状況によってはNYダウも目先大きめの調整が入る可能性があります。先物ベースで見ると5月安値20474と今週高値21494の38.2%押しが、21104、半値押しが20984となっていますが、21000ドル前後に下げる可能性は今夜も含めて1週間ほどは注意が必要です。特に材料が無いとは言うものの、日柄にも注意という銘柄のひとつです。

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