オーストラリア 5月失業率結果
5月の豪州失業率は以下の通りとなり、就業者数が予想を大きく上回り、失業率も改善しました。予想上回る数値内容に、発表後の豪ドル対米ドル相場は、豪ドル買いとなりました。
就業者数と失業率
就業者数の詳細
5月の就業者数は4月より42,000人増加し、予想の10,000人やレンジ上限をも大きく上回りました。内訳では、フルタイム雇用者が52,100人増、パートタイムが10,100人減少となりました。内容的には非常に良くなっています。また失業率も5.6%の壁(下図)を抜きました。
失業者詳細
失業者は先月に続き減少しました。フルタイム希望が減少、パートタイム希望が若干増加しています。総就業者が5月も右肩上がりのトレンドを維持しており、フルタイムの雇用増で、かなり失業者がフルタイムに従事できたと思われます。全体では引き続き改善傾向を辿っています。
労働参加率は64.9%となり前回の64.8%より若干上昇、月間全労働時間は3,110万時間増加し16億9530万時間(前月16億5950時間)となりました。5月は実質1営業日多いので、1日当たりの時間では減少しています。中銀が指摘している実質賃金増加の意味では、あまり好影響とは行かなかった様です。
(失業率推移)黒い線は過去の壁であった5.6%に置いています。
豪ドル/米ドルは指標発表前に0.7580〜85米ドルで推移していましたが、発表後は0.7630米ドル付近まで上昇しています。この水準は昨晩に米10年債軟化による米ドル売りで付けた高値のダブルトップになっています。
いずれにせよ0.7610米ドルの抵抗線を抜いているので、トレンドとしては0.7790〜0.7820米ドル方向を狙える動きとなっています。そこまでの間0.7670〜80米ドル、0.7720米ドルに抵抗線あるので、各抵抗線を試しながらの豪ドル強調地合いになりそうです。下値は0.7540〜50米ドルがサポートになっています。かなり下押ししても0.7490米ドルが底固くなりました。
最近豪ドル高傾向を強めているので、中銀が懸念する領域に足を踏み入れ始めている可能性もあるので、先々の中銀コメントには要注意となります。
(1豪ドル=0.7619米ドル、6月15日11時15分現在)
オーダー/ポジション状況
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