トルコリラ円ショートコメント
まず先週の振り返りですが、トルコリラ円は「大台31.00レベルをサポートに、31.80レベルをレジスタンスとする流れ」を見ていました。実際のレンジは安値が30.74レベル、高値が31.58レベルと、思った以上に弱い値動きとなりました。
先週は経済指標では目立った材料はありませんでしたが、カタールが周辺の主要国との国交を断絶したとのニュースから、断絶した国にトルコは含まれていないものの中東での地政学的リスクが上昇したとの判断によるリスクオフから、トルコリラ売り・円買いの動きとなったことが最大の売りプレッシャーになりました。
今週は米国の利上げが重なり新興国通貨(高金利通貨)であるトルコリラには一段のプレッシャーがかかりやすいのですが、他にも経済指標として、本日GDP、15日失業率、同じく15日トルコ中銀政策金利発表と重要なイベントが続きます。先週のCPIは比較的落ち着いていましたし、大方の予想も現状維持です。しかし、米国利上げが行われた場合には金利差維持から小幅な後期流動性金利の利上げを行う可能性も否定できず、要注意ではないかと考えています。
ただ、利上げしたからリラ買いと短絡的には考えられない面もあり、GDPや失業率といった数字なども併せて、当面のトルコ経済について考えるべきではあるでしょう。
4時間足チャート(上からトルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円)も覧ください。
トルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円 四時間足
先週も触れましたが、現在のトルコリラ円は5月15日週の高値(32.07)と安値(30.26)の半値31.17をもみあいの中心として、フィボナッチ戻しの23.6%=30.69をサポートに、78.6%(61.8%の平方根)=31.69をレジスタンスとする流れにすっかりとはまっています。
今週は、材料は多いもののそれでもこれら両端を大きく抜けるほどの材料とはなり得ず、引き続き、30.70レベルをサポートに、31.70レベルをレジスタンスとする週を見ておくことが妥当と考えます。
関連記事
-
オーストラリアドル(AUD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.11.22
豪ドルWeekly 100円を挟んだもみ合い、CPIで早期の利下げ観測が強まる可能性も(24/11/22)
今週の豪ドルは、豪準備銀行(RBA)が公表した理事会要旨でタカ派姿勢が確認されたものの、買いは続かず、100円水準を挟んだ小動きの相場展開が続いた。
-
ユーロ(EUR)の記事
Edited by:川合 美智子
2024.11.22
ユーロ円 下値リスクが点灯中。162円台を回復出来ずに越週した場合は一段の下落へ(24/11/22)
ユーロ/円は163円台前半から161円台後半まで断続的に売られ、結局安値圏で引けています。
-
トルコリラ(TRY)の記事
Edited by:上村 和弘
2024.11.22
トルコリラ円見通し トルコリラ円見通し 円高に圧されて失速、三尊型形成の可能性も(24/11/22)
トルコリラ円の11月21日は概ね4.51円から4.45円の取引レンジ、22日早朝の終値は4.48円で前日終値の4.51円から0.03円の円高リラ安だった。
-
トルコリラ(TRY)の記事
Edited by:山中 康司
2017.06.19
トルコリラ円レポート月曜版(2017年6月19日)
先週のトルコリラは、12日GDP、15日失業率、同日中銀政策金利と注目材料が多かったのですが、
-
トルコリラ(TRY)の記事
Edited by:山中 康司
2017.06.05
トルコリラ円レポート月曜版(2017年6月5日)
先週のトルコリラは、これといった材料も無く経済指標も貿易収支程度でしたが、結果は予想の範囲内で材料とはなりませんでした。
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。