ニュージーランドドル週報(2017年6月第一週)

NZ経済については緩和的な金融政策の下で持続的な経済成長を維持していますが、機密情報漏えい問題に対する対応など、ト

ニュージーランドドル週報(2017年6月第一週)

短期は下値抵抗を守った状態。78円割れで下値リスクが点灯。中期は弱気の流れ。

NZ経済については緩和的な金融政策の下で持続的な経済成長を維持していますが、機密情報漏えい問題に対する対応など、トランプ政権の政治基盤の強さを確認する動きや、欧州での選挙、ECBのテーパリングの可能性など注目材料が多いことから引き続き外的要因による相場の変動に注意が必要です。

チャートを見ると、日足は5/18に付けた76.27を直近安値として下値を切り上げる流れを変えていませんが、79.00-10の上値抵抗を上抜けきれずに押し戻される展開が続いており、上値も重い感があります。現状は78.06に位置する21日移動平均線と78.21に位置する200日移動平均線が下値を支えた格好となっていますが、78円割れで終えた場合は新たな下落リスクが点灯します。上値は79.30-40に強い抵抗がありますが、これを日足の実体ベースで上抜けて来れば下値リスクが軽減されて一段の上昇に繋がり易くなります。

一方週足は、前週の陰線を陽線で切り返して上値トライの可能性に繋げていますが、79.41に位置する31週移動平均線の下で推移しており、下値リスクを残した状態です。現状は62週移動平均線が76.77にあり、これを守って推移していることから76円割れで越週しない限り、下値余地もまた限られる展開が予想されます。今週の週足の上値抵抗は79.40-50、80.00-10に、下値抵抗は77.10-20、76.50-60にあります。また、76円割れで越週した場合は一段の下落リスクが点灯します。また、5月足は陽線で切り返して続落を食い止めていますが、上値を切り下げる流れには変化が認められず、この月足の上値抵抗は81.40-50にあります。また31ヵ月移動平均線が80.81にあり、続伸に繋げた場合でもこれが強い上値抵抗として働く可能性が高いと見られます。

短期は下値抵抗を守った状態。78円割れで下値リスクが点灯。中期は弱気の流れ。

NZ/円【週足】:(5/31現在31週移動平均線は79.41にあり、この下に入り込んで下値リスクがより高い状態にあるが、62週線は76.77にありこれに支えられて反転、上昇の動きが継続中)

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